2008年05月 ARCHIVES

2008 ぼくらの黄金七日間戦争 もう一つのHKFC

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「すいませーん、junさんにクール宅急便でーす」

床から「出といてー」と言うもパタパタとぷじょる(我が愚犬)のはしゃぐ音が玄関に響くのみ。
そう、わが愚妻は H.Isikawa 3Days 斑尾トレイルランニング合宿に参加していた。
眠い目を擦りながら受け取るとそれはG.Wの釣りで大物を量産をする秘密兵器だ。
またそれがまたそこそこなのですが、「それなら北海道からクール宅急便で美味い魚でも取寄せたらいいじゃない」なんてあなたは無粋です。

釣りはファンタジーなんですから。


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「なんじゃーからんでくんなコラー、お前のほうこそからむなやコラー!」

そんな事全然言っていない中身は秋田県から取寄せたどぜう先生
箱に20尾と書いて有るけど全然ウソ。ウソ60匹。

泳がせ釣りといってハリスが遊動式になっている少し大きい針の仕掛けを使って釣りをする訳なのだが、御想像通り、この生きたままのどぜう先生を下あごから針を縫い刺して海にブッコむ。
対象魚はメバルやカサゴ、ホウボウ、ヒラメやマゴチ、青物とあたれば「最高!」

さぁこれでもう釣りまくるでぇー!とポンプ搭載可能な「活かし」へ小さい網を使って移す。
師匠兼相棒のヒロクマさんを誘おうとPCで連絡先を調べながら某SNSを見ていると…

「あーヒロクマです。今ねぇ、僕は父島にいるんですょ。だから気持ちは東京なんですよってか?しかし天気最高だね。みんなも来いよぉー」

そんな事書いて有りませんでしたが2秒でシャットダウン。
なぜならGW中には会えないから。。。
しかし無情にも休みの間、ほとんど天気は風ビュービューのグズつきっぱなし。逸る気持ちを抑えて何日かやり過ごし出廷出来そうなタイミングを見てbeachへ。


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するとなんと!
以前にプレジデントにお願いしておいたロッドスタンドがエントランスそばに設置!
ありがとうございます!最高です!
これでプロの猿ゴルファーみたいに、いつも背中に掛けておかなくて済みます。


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準備をしていると自身プロデュースのセクシー水着に身を包む、一色のゴット姉ちゃんモエー。
いつもどおり、「jun、釣れたら分かってるんでしょうねぇ?帰りに家に寄りな。」
因みに趣味はランニングw。(後、ワイルドジャイブ)


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写真左より
見てくださいこの"The生憎の天気!"
でも御用邸周辺だけは何故か時折晴間がのぞく。

今、勢力を急速に拡大しているパイレーツオブサガミワン、キャプテン・ナガーイ率いるOCチーム。
会うと嬉しくなるハゲマシと、とても厳しいヒヤカシが飛んでくる。

束の間の晴間。


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さて、釣果はロイヤルキッスとコチ(笑
流れが速く、狙う所が思うよう狙えませんでした。なので早い段階で餌をジャリメにスイッチ。
ドジョウはあえなくそのまま、本当に秘密兵器で終わり。
因みにまだ家に40匹位いますが、今では愛着が湧いた為にそれぞれ名前で呼んでいます、アハハ。全然面白くない。


波、風等の天候によるフィールドの変化と様子を見ながら楽しむのがbeachのフィットネスやレクレーションの良い所。
確かに日によってはできる事が限られるかもしれないけど、その洞察を自身で繰り返す事で
葉山の自然と周囲を知り、両方と仲良しになれる気がします。
  
 本当は許す限り、毎日釣りしていたいですけど(笑


またお祭り企画を6月中にヒロクマさんとプレジデントと企画中です。(予定は未定です!)
加えて近日中に艤装と個人装備の相談、買物ツアーも思案中ですのでDONT MISS IT!!!

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「僕の事呼んだ?」

いいえ、呼んでいません。

2008年ゴールデンウィークHKFC遠征レポート

 みなさん、GWはいかがお過ごしでしたか?
 BEACHでは楽しいイベントが盛り沢山でしたね!
 そんなBEACHのイベントをすべてぶっちぎって、都内で過ごしていたヒロクマです。
 なぜ葉山に足を運ばなかったのかって?
 「最高!」経営責任者ROKUさんの脳天気ぶりにあきれはててしまったわけでも、はたまた相棒ジュンくんの愛妻ぶりに辟易したわけでも決してありません。
 都内で何をしていたかというと、入り江で鮫たちと一緒に泳いだり、白砂のまぶしい海岸をのんびり散策したり、ジャングルのような山道を走ったりしていました。
 都内にそんなところあるの?と思うでしょう。あるんだな、これが。
 浜松町の竹芝桟橋から船に乗って25時間半、南に1000キロの彼方に、東京都小笠原島というところがあるのです。そこで1週間過ごしてきました。
 
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 目的はいろいろありましたが、メインはシーカヤック、そしてカヤックフィッシング!
 まだ葉山での公式行事もまともに実施されていないのに、いきなり遠征です。
 太平洋のど真ん中に浮かぶ小笠原諸島は釣り天国!船で少し沖に出れば、カンパチ、シマアジ、キハダマグロの5キロ、10キロクラスは当たり前、中には20キロを超えるような超大物も釣れるとのこと!話を聞くだけで大興奮です!こんなに興奮するのは、中学生の頃にテレビで「11PM」を初めて見たとき以来かもしれません!
 そんなドキドキの気持ちを抑え、カヤックに乗り込み釣り開始です!
 カヤックでの釣り方には2種類あります。
 1つは漕がずにカヤックを固定、あるいは潮の流れにまかせて漂わせながら、糸を垂らして釣る方法。
 もう1つは、漕ぎながらルアーを引っ張って釣る、いわゆるトローリングの方法。
 今回はトローリングで大物を狙います。
 カヤックツーリングは全部で3日間行いましたが、初日は収穫なし。
 2日目は雨が降ったりやんだりの中、出艇。
 すると、漕ぎ出して20分も絶たずに、一緒に行ったカヤック仲間のKくんのルアーに1m近い大きさのダツがヒット!これくらいの大きさになるとものすごいファイトになります。カヤックが引っ張られそうになりながらの格闘の末、見事ダツを釣り上げました。

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 「これは負けられん!」と私の“釣魂”にも炎が上がり、Burning Bearと化しました。
 すると私のルアーにも何かがヒット!
 リールを巻き上げてみると、きれいな赤い魚が上がってきました。

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 地元では「アカバ」と呼ばれているアカハタという魚です。海底にいる魚ですが、浅いところでルアーを引いていたので、海の底からアタックしてきたようです。ご覧の通り、口ではなく、お腹にフックが引っかかっています。ルアーにアタックしているときに、引っかかってしまったのでしょう。ラッキーでした!
 続けてルアーを投げ、引き始めると、途中でリールが巻けなくなりました。浅いところだったので「珊瑚に根がかりしたか?」と思いました。
 無理に引っ張らず、カヤックをルアーが引っかかったと思われる場所まで漕ぎ寄せていきました。そうして糸を少しずつ巻き上げていると、少しグイグイと引っ張られる感触があります。
 「もしや!?」と思い竿を立て、リールを巻き始めると、確かに魚が結構な力で引いているようです。期待して釣り上げてみると、地元では「ゲイシャ」と呼ばれるフエフキダイの一種でした。サイズは30センチくらいで決して大きくはないのですが、とても力のある魚でした。

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 ルアーのフックがガッチリと魚の口にかかっていて、なかなか外れません。他のツアーメンバーたちが、どんどん漕いで行ってしまうので、後で休憩の時にゆっくり外せばいいや、と思い、ルアーをひっかけたまま魚をルアーごと外し、シートの後ろに放り込みました。しかし、これが後で悲劇を生むのでした・・・。
 その後も釣りを続けましたが、潮の流れが変わったようで、ぱったりアタリがなくなってしまいました。雨も激しくなり、気温も下がってきました。ようやく他のメンバーに追いつき、さっき釣り上げた魚を見せようと、ルアーを持ってかかげました。するとまだ生きていた魚が暴れた拍子にルアーが「ズルッ!」とすべり、フックの1本が右手親指に「ブスッ!」と突き刺さりました。
 フックには、外れにくいように「返し」と呼ばれる部分があり、そこまでしっかり親指の中に入っています。当然ちょっとやそっと引っ張ったくらいでは抜けません。
 とりあえず、近場の磯に上陸して緊急治療です。
 友人がペンチを持っていたので、それで引っ張ってみることにしました。幸いそんなに大きなフックではなかったので、少し力を入れて引っ張れば抜けると思ったのです。そうは言っても自分ではとても怖くて抜けないので、ガイドさんに引き抜いてもらうことにしました。力任せにペンチで引いてもらうこと2回。「!!!!!」と激痛が走るだけで、何と抜けません。人間の皮膚とは思っている以上に硬いのでした。
 こうなると次の手段です。フックの根元をペンチでルアーから切り離し、そのまま針を押し込んで皮膚の逆側から突き抜いて外す、という方法です。浅い角度で刺さっていたので、押し込めば反対側から出てきそうです。
 こうして書くと、如何にもNHKの「今日の料理」のテキストのようですが、現場はそんな生易しいものではありませんでした。
 ルアーから切り離し、針状になったフックをグイグイ指の中に押し込んでもらいます。これがまた「!!!!!!」×2という感じで、もうとても文章化不可能です。
 ここでも皮膚の硬さに苦しめられましたが、何とか貫通。その後は「スポン!」とフックが抜けました。いや〜、よかった。
 傷口は小さかったので、その後はあまり痛みもなく、テーピングをしてパドリングを続けました。
 魚の痛みを知ることができ、貴重な体験でした。
 そして釣り上げた魚たちは食卓へ。あんな事故があった直後なので、魚への感謝は今まで以上に深くなります。アラも潮汁にして、ほとんど全部いただきました。
 釣りの基本は“Catch&Stomach”。自分で釣った魚の味は格別です!

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 翌日は快晴の中、父島の南西端にある南島まで外洋ツーリング。この日は「10キロ級が釣れるかも!?」という期待で漕ぎだしました。しかし、そうは簡単にはいきません。結局の誰の竿にも獲物はかかりませんでした。
 しかし、海はどこまでも青く、東京はおろか日本とは思えない海の上を漕ぎ続けていくのは、実に気持ちのいいものです。釣れても釣れなくても爽快感を得られるカヤック・トローリング。もちろん、葉山の海でもできます!これからの季節にはぴったりの釣りです!
 ぜひみなさんもHKFCで体験してみてください!
 でもルアーの扱いには気をつけましょうね!

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