2007.10.23
ハワイキヌイ、ニライカナイ、リハビタンテーション
明後日からタヒチのあるフランス領ポリネシアで3日間に渡るカヌーレースに取材で同行します。島から海を渡り別の島へと3日連続で競われるこのレースの名は、ハワイキヌイ。
なぜタヒチなのに?ハワイかですが、タヒチもハワイと同じポリネシアの民族が移住した島。古のポリネシア人たちの思想では、「いつか自分たちが帰る島」をハワイキと呼んだそうです。それは、理想郷というイメージかもしれませんし、沖縄のニライカナイのような含みもあるかのようでもあります。そんな思想があって、実際にポリネシア人たちは北はハワイから東にイースター島、西にニュージーランドととてつもないほど広範囲な海の中の小さな島々へ移り、定住したのですから凄いです。
そんな自分たちの文化や伝統に誇りをもって、ハワイキヌイと名付けられたレース、本当に楽しみです。
それと同時、カヌーを漕いできたことで自分にとって価値をもってきたもののことを改めて思い返しました。
カヌーはシンプルに、何よりもシンプルに人と人が一体感をもつことの重要さ。それに応じて圧倒的な自然のエネルギーの力を借りることができたり、またはそれでもどうしようもないなかでも頑張れたりと、いったことを身体をもって体感できること。
そんな課程の中で、カヌーを漕ぐ海やその周りの土地のことを、いつも新しい何かを再発見することができる道具なんだなと思うのです。他にもそうしたものはあるにせよ、自分の場合はカヌーなわけなんです。海に囲まれた日本の津々浦々に土着して、それぞれの土地や海と人々を結びつけるものになっていったら面白いんじゃないかと。
フロンティアなる島は空間的には存在しないけど、自分たちが帰るところって自分の足下にあったりしますよね。生態系の環境や文化にそって、そこにある良さに気づくこと、知ることを最定住(リハビタンテーション)と呼んだ人がいますが、カヌーはその為の道具としてすごく最適ですよ。
今週末、日本にいたら参加したかったものが二つあります。
タイミングの良い方はぜひ、何かを発見しに足を運ばれてはいかがでしょう。
◇湘南オーシャンパドリングチャレンジ
10月28日日曜日 片瀬東浜にて開催される6人乗りアウトリガーカヌーの大会です!
詳しくは、主催の湘南アウトリガーカヌークラブにお問い合わせ下さい。
◇第6回茅ヶ崎なぎさシンポジウム「砂浜の復活と台風9号から見える事」
平成19年10月28日 午後2時開催4時終了予定
場所 茅ヶ崎市立図書館2階第一会議室
参加費 無料 定員80名(事前予約→あて先 fax0467-58-2655)
問い合わせ 090-3218-4658
[ シンポジウム内容 ]
・現在の浸食対策の状況及び台風9号被害状況と今後の計画
・茅ヶ崎海岸の浸食問題に関る市民質問
・サイフォン式土砂浚渫
・総評 神奈川県自然保護協会
※以下の地図の中の本館に会議室はあります。
https://www.lib.chigasaki.kanagawa.jp/html/shisetsu.html
RECENT COMMENTS