「真剣」 融通無碍で、自由自在なるもの 

真剣で斬ることを常とする日本武徳院試斬居合道の師範、
黒澤雄太さん執筆による「真剣」の出版を祝った会に昨日おうかがいしました。

普段は気取りのないやわらかな表情で、誰にでも接する黒澤さん。

だが、いざ真剣を持ち試し斬りを行うとなると、
場の空気すべてを巻き込み、
その場にいる我らの心をリアルに刻みこんでくる。

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「真剣」を読んで思ったこと。
それは剣の道もカヌーを漕ぐことも、相通ずるもの。

それだけでなく、人の生き方として私たちが見失っている
大切なものを考えさせられる人生訓と読み取ることもできるものです。

「道」の実践は、現代のスピード感覚ではとても遅く感じられるかも しれませんが、本物とは時間をかけてつくられ熟成されるものだと思います。 だからこそ、融通無碍で自由自在であり、 決して古びたり消費されたりするものではありません。 皆さん一人一人の中に「道」を実践する種子があり、それを活かす力もあります。 私はそれを信じています。

〜黒澤さんから頂いたメールより