打鯖(うっさば)にて
今朝、6人乗りアウトリガーカヌーで大浜から小磯の沖を回り、
一色海岸と下山川の間にあるポケット状の静かな磯へと向かった。
滑らかな水面だが、波打ち際は静かにごくごくわずかに行き来き、戻りつ。
カヌーを下りてパドリングのフォームを練習を始めようとした時のことだった。
膝ほどまで浸かった水がざわつき、つんつんと何かが当たる。
「わっー、イワシが打ちあがっている」
銀色に輝き、跳ねるように砂浜へと無数のイワシが打ちあがっていく。
練習を中断して、イワシを拾いあげて水汲み用のバケツに入れる。
バケツがたちまち一杯になるが先か、こんどは数十羽のトンビがいっせいに襲来。
びゅんびゅん、ギラギラとイワシが跳ね、ワサワサ、ばくばくとトンビが舞う。
何事もなかったかのように静かな磯にと戻るまでのほんの一瞬の光景だった。
醤油なしでのぴちぴちなイワシをかじると、ちょっぴり苦い。
その瞬間、思い出したのがこの辺りが打鯖(うっさば)と呼ばれていたと、誰かに
聞いたことだった。サバがよく打ちあがったところなのらしい。
調べてみると、なるほど、今朝イワシが打ちあがった静かな磯が、
まさに打鯖、そこであった。鯖が打ちあがる時はいつのことか、
愉しみがまたひとつ増えた気分になった。
そういえば、僕はよく魚に当たる。
4年前に、魚の毒(しがてら毒)にあたったこともあり、
今年はモロカイ島近くでパドリング中にトビウオが後頭部につっこんできた。
そんなものも含めて、いつも驚異や発見に溢れていますね。
ところで、今日からしばらくの間、葉山大浜のBEACHでは、
1人乗りのアウトリガーカヌーを試乗できます。
安定感もあり、丈夫で気負わずに使えるものです。
打鯖へ、どうぞ。
- 2007.11.02
comments
アウトリガーカヌーの講習、ありがとうございました。
3回目でしたが、毎回新しいことを学びます。面白いです。
今日のイワシの大群には驚きました!
思わず、そのまま口に放り込んだのですが、内蔵を取ると言うひと手間を省いたので、ちょっと苦かったです。
「打鯖」って、豊かさを感じる地名ですよね.
さば食べ放題!
naokoさん>
いつもありがとうございます。海にでることで、その土地の歴史や人とのかかわりなどに気づけるなんて面白いですよね。
さへさん>
そんなこともあるかもしれませんね(笑)