ハワイイ島紀行 8/30

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ゆるやかなマウナロア山から朝陽が広がりはじめた頃には、
レース会場には所狭しと置かれたカヌーの合間をぬって大勢のパドラーたちが集っていた。
やがてレースの安全と無事を願った祝詞がはじまった。

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マージェリーという頼りがいのあるスティアーズマンを迎えて、
元気よく6人揃って、スタートラインにならぶ参加チーム129艇、
そのひとつへと沖へ向かっていきました。

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若き、カメハメハ大王が暮らしていた小屋が建っていた地をぬけて、
めざすは聖地ホナウナウ。

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2時間52分。全力を出し切った女子チームは見事にゴール!
集中してあっという間だった人もいれば、苦しくて涙をながしながら漕いだ人もいる。
現れは様々だが、全員がベストを、全力を出し切ったのだ。

ホナウナウからコナまでの復路は、男子の番となる。

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130艇の中でも中盤よりも前につけるスタートダッシュをきめた。
1時間まではもったのだったが、次第に経験の差が明白になっていった。
そして、痛恨のフリ(転覆)をしてしまう。

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フリから回復後、再び残された力をふりしぼる。
声をだして、激励して、力をあわせてカヌーを前へと進ませることだけ、
ただ、ひたむきに。

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2時間35分でゴール。悔しさ。疲労。安堵。とにもかくにも全力は出し切った。
レースを終えたが、またここからがスタートなのだ。

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