ハワイイ島紀行 8/27

 旅に、しばしば予期せぬ出来事がおこることがある。本日到着予定だったクルー4人の
うち2人の到着が一日遅れることになった。理由は、予定通り成田を離陸した飛行機が
2時間ほどフライトしたところで急病人がでて、やむなく成田へ引き返すことになったのだ。結局6時間ほど飛行機に乗っていたが、成田へ再び着陸しなくてはならなかったのだから、
なんともアンラッキー。深夜に成田のホテルにチェックインしてから連絡をもらって、
本当に二人が気の毒であった。しかし、こんなアンラッキーばかりが続くはずはなく、
その後はきっと幸運があるはずと期待ですよね!

 午前中はHonoliiポイントへ。ポイントは前日よりも風が入り、サーファーの頭数は
少ない。陽射しは熱いのだが、海からの風は爽涼そのもの。波間にいたるところで
プハッーと顔を出すウミガメの姿とともにファンウエーブを楽しむ。

SANY2478.jpg

SANY2489.jpg

honolii-honu.jpg

 その後は、午後に到着したクルーを空港でピックアップし、デュークさんと合流。
今回のハワイイは、カヌーの準備からレースエントリー、エスコートボートの手配、
クルーをそろえることまで等をデュークさんにお願いした。ホクアラカイのキャプテンの
チャドさん達とともに現れたデュークさんは、いつも通り当然ながらハワイアンの様だった。

 今回レースで使用させてもらえることになったカヌーは普段はヒロにあって、
子供たちの教育に利用されているという。そこには、ホクレアと同じく航海用セイリング
カヌーのホクアラカイが悠々とあった。70年代に実験航海をホクレアが成功させた後は、
自在に太平洋を行き来した海の民であるポリネシア民族のアイデンティティーを
回復させた柱ともなった。現在、ビッグアイランドにはホクアラカイの他にマカリイと
合計二つの航海カヌーがあるのだ。

SANY2510.jpg

 さて、話しは今回レースで使用するOC6(6人乗りアウトリガーカヌー)に戻そう。
今回レースの際に利用させてもらうカヌーは、僕らの到着に先立ちコナへと移動して
くれていたので、別のカヌーを利用してヒロ湾へと漕ぎだした。長い堤防に囲われた
穏やかなヒロ湾の海を、漕ぎだす。ハワイイの海を、いつも葉山の海で漕いでいた
仲間達と漕ぐのは感慨深いものがある。

SANY2525.jpg

 湾の砂浜には、幾多ものクラブの所有するカヌーがずらりと浜にならぶ。
真っ昼間には、ひっそりと木陰にならぶカヌーだが、これらが一斉に動きだす時間がある。
 ヒロのダウンタウンの店の閉店時間は5時と表示されているが、閉店間際に飛び込みで
いくのは避けたほうが良い。ずらりと並ぶカヌーの練習時間が5時からだから、多くの店は
早めにシャッターを下ろしてしまう。というのは大げさだが、そう言いたくなる程に5時に
なると一斉にヒロ湾に並ぶカヌーの周りに人が集う。ダウンタウンの店が早めに閉める
ことができる大らさかさ、これもいい意味でのアイランドスタイルなのだ。