8月最後の週末、葉山では停電になるほどの豪雨が降りしきる中、私たちは『シーカヤック&トレイルランニングツアー』へと出発。
ありそうでなかった「シーカヤック」と「トレイルラン」を組み合わせたツアー。今回の旅の目的は妙高の山と日本海をとことん楽しむこと。
コーディネーターはシーカヤックガイドかつバックカントリーでも活躍されているパシフィックリムスポーツ代表のてらさん。山と海の両方の楽しさを体感できる新たな試みに期待もふくらみます。
朝7時半に妙高に到着。前線の北側となり、曇ってはいるものの数時間前の嵐がうそのように穏やかな天気。
現地到着後、すぐにシーカヤックを積んで柏崎へ移動。夏の静かな日本海へと漕ぎ出したのでした。
現地を案内して下さるのは、IN Field代表の中野さん。夏は日本海をフィールドにシーカヤックでのガイディングと妙高山系での登山ガイド、そして冬はテレマークスキーで妙高、北アルプス、東北エリアまで幅広くガイディングとスクールを行っていらっしゃいます。http://www.in-field.com/
初めての夏の日本海は水温が高く、水も澄んでいました。
途中、崩れ落ちた岩や遊歩道の手すりがガケからぶら下がったままになっていて、美しい風景の中にも昨年の中越沖地震の爪跡をまざまざとみせつけられました。
洞窟探検。気分はカリブの海賊です。
休憩ポイントの浜に到着。海からしか近づけないプライベートビーチ。
ガイド中野さんが食事を用意する間にシュノーケリング。海の中は質素な色合いですが、10分足らずの間にタコ、イカ、タイ、ベラなどを見つけることができました。
そうこうするうちに・・・
できたー!ドライカレー!(もちろん大盛り)
ペロリ5分で完食。
満腹になって昼寝したいところですが、帰らなければなりません。再び出艇。
うーん、もうちょっと漕ぎたかったな。
付近に誰もいないので、タオルなしでも着替え可能。
今夜の宿は【岡山館】。http://www.okayamakan.jp/
スキー合宿の常宿ながら、落ち着いた雰囲気の館内、地の野菜と魚を使った料理、そして源泉かけ流しの温泉が魅力的な赤倉温泉の老舗宿です。
これ全部が前菜。圧倒的なボリュームはスキー宿ならでは。
昨夜から運転とツアーでほぼ徹夜のてらさん、お疲れ様でした。
長旅とシーカヤックの疲れから1日目の夜は更けることもなく、夜9時には全員泥のように眠ってしまいました。
2日目。快晴!しかも空気が爽やか!これは素晴らしい眺めが期待できそう!
火打山登山口に到着。HTRC見参。
まずはルートチェック。ふむふむ・・・
今回は妙高というフィールドをより深く楽しもう、ということで、トレイルランというよりライト&ファストスタイルの登山で。
中野さんにブナの植生やシラカバとダケカンバの見分け方などいろいろなことを教えてもらいました。
1/9kmという意味ではなく、「火打山山頂までの行程9kmのうちの1km」という意味です。
黒沢橋に到着。ここから昨日漕いだ日本海へと流れていくと思うと感慨深いものがあります。
目指す火打山はまだまだ先。
一緒にツアーに参加したHTRCメンバーのがくろうくん。3週間で北アルプス常念岳、富士山、そして妙高火打山と相変わらずのタフネスぶりを見せてくれました。
地元の高校生を引率してきた先生と。いやー、大変だな。ご苦労さまです。
道端のりんどうの花。
高谷池とヒュッテ。少し前ならハクサンコザクラが見頃だったそうです。ちなみに冬季はこの池の上をスキーでまっすぐに通れるとか。白一面の世界も見てみたいものです。
背後に見えるのが妙高山。この付近で標高2100m。
黄色い花?と思いきや紅葉が始まっているそうです。この辺りの見頃は9月下旬。
これ何だと思います?
正解は『水たまりに映るアメンボの影』。
「天狗の庭」 各地の山に同名の場所があるようです。
ヤマケイに応募しちゃおうかな。
周りは高山植物の宝庫。多くの観光客に対応するため〈複線〉になっています。
水面に映る火打山の雄姿。
大岩地帯もトレランシューズならひょいひょい登れます。
自生しているトリカブト。美しいものには「毒」がある・・・のか?
山頂直下のライチョウ平。休憩していると、本当にライチョウが飛んでいきました。
あとちょっと!
やたーっ!山頂に到着!
百名山「火打山」標高2,462m。
これを皮切りに百名山制覇を目指すとか、ここで山ヨガをやったらどうだろう、とか訳の分からない話で盛り上がりました。
昨日は雲で遮られていた佐渡もバッチリ。雲海が眩しく圧倒的な迫力でした。
いやー、これは何時間いても飽きないね。
てらさん、中野さん、素晴らしいツアーを企画していただいてありがとうございました!
岡山館に戻ると看板犬『エビゾウ』が迎えてくれました。
以上、「シーカヤック&トレイルランニングツアー」のご報告。がつおでした。
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