vol.2 永井 巧さん <4>

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永井君の話を一通り聞いた後、
その中で、耳に残ったことを、もう一度聞き返した。
それは、「コミュニティ」という言葉だった。

永井君の言う、コミュニティの重要性。
正直、最初はピンとこなかった、
けれど、今あらためて、彼の真意が分かってきた。

ソマリアやタヒチで感じた、地域社会=コニュニティの重要性。

人はひとりでは生きていけない、
内戦、無政府状態のソマリアでは、怒りが怒りを呼び、強盗や殺人が起こる。
地域社会に信頼関係がなくなり、自らの仲間を守れない状態になっていた。

一方、タヒチでは、海という不確定要素と背中合わせの生活の中で、
人々はある意味、無計画でおおざっぱ。暖かな風土のもと、魚やフルーツをシェアする文化。
そして、お金のある人を人は頼りにし、困っているファミリーがいれば、誰もが助ける。

相反するコミュニティを見て、日本にあって何が理想かを考えさせられた。
BEACH HAYAMAは、そのコミュニティの始まりだと、永井君は言う。

山や海、自然を中心にして集まってきた人々、
自然とのかかわりの中で、生まれたフレンドシップや信頼。
このコニュニティが、いかに自然と親しんでいけるか、
先々、健康に体を動かせていけるか・・・・
医療にできるだけ頼らずに、元気でいられるか・・・・
それを考えていくことの手伝いが、できたら。と考えている。

嬉しかったのは、BEACH HAYAMAで、海や山とかかわりをもつようになり、
都会での仕事から一歩離れ、体を動かすようになり、
姿勢がよくなった、肩こり、腰痛がなくなってきた・・・
薬がいらなくなった、という話が聞こえてきたこと。

また、同年代、上の年代はもちろん、
より広い層に向けて、自然の中に入って
健康でいることの喜びを伝えることができたら。

20代、10代、そしてもっと若い子供たちにも、
もっと元気よく、海にもまれるお手伝いができたらいいなぁ。
と永井君の気持ちは広がっている。
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心に強い思いがあって、何かを伝えたい。
それを実現するための方法に、きまりはないし、
これで間違いないというレールも敷かれていない。

でも、考え、決断をして、一歩一歩進むしかない。
永井君もしかり、前回お話を聞いたDukeさんも。
BEACH HAYAMAには、「面白い」人が集まっている。

次回も、このコミュニティを通して、
興味深い人のお話、お楽しみに!!