2007年08月 ARCHIVES

雑誌社取材

今日は、午前と午後とで2社からの雑誌の取材
トレイルランニングについて、トレイルランニングギアに熱く語らせてもらった・・

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物撮り。これこれお前は邪魔するなよ・・


甦る

夕方、時間ができたので
久しぶりに降る雨の中、葉山へ車で向かった
現在、再生中の
BEACH HAYAMA OUTDOOR FITNESS CLUB
http://http://www.beach-hayama.com/
の進化過程を見とどけるためだ
PM5時過ぎに到着したが、まだ中で職人さんが作業中だった
外観も内観もこの土地の歴史をしっかりと見てきた風貌だ
内部へ職人さんの了解を得て入ってみた
天井を見上げるとそこはアートだった

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作業用ライトの灯りと真っ白な梁の要塞が見事な連携を魅せていた

大正時代からあるというこの建物はここへ住んだ人々の生き様を見守ってきたに違いない
人間と同様に2007年ここで引退する部分もあった
それらの姿には頭が下がる
よくぞそこまでしてこの建物を守ってきてくれましたと・・・
この後は、強靭な新鋭がこれからの長い年月を担ってゆくであろう

歴史と近未来が融合したこのクラブ
人々と建物が近々再生するのがとても楽しみだ

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我が家のチビも初めての場所なのに異様に落ち着いてるのは気のせいかな・・・


 

夕方のんびりと・・・

夕方までに用事を済ませ
のんびり音楽鑑賞
コロラド、渡米前に届いていたレコードを聴く
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僕は年中Reggae、Rock、R&Bも好きだね、特に女性シンガーやカバーモノが好き

いつからか好きになった音楽を聴くことは
レコード収集に始まり、大学時代には毎日熱い音楽を聴くためにClubで働いたりもしていた
世田谷、三宿交差点付近にある・・・知っている人はわかるかな・・・
そこが今のアスリートでもある僕の原点なのだ・・???何ででしょう?
・・・答えはいつの日か・・・

今日もマッサージ

帰国後初めてのランニング
朝、愛犬の散歩がてら
足の様子を伺うように近所のグランドをゆっくーり走ってみた
筋肉痛などはほとんど無いのだが
痛めた部分の感触を確かめる

無理しない範囲(わずか15分ぐらい)で終了
レース後のような痛みは無く、一安心

怪我をしたり、走れなかったりしたとき
欲はかかず、ただどこも痛みが無いだけで幸せを感じることができる
今回も次のレースとの間はほとんどないが
あせらず治療し、できる限りのことはしようと心がけたい

帰宅後朝食を食べて、マッサージへ

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今日の朝食は気がつけばHigh Protein
玄米のせ卵焼き&納豆は僕のお気に入り、週3は食べてるね

日本帰国

夕方、サンフランシスコより成田へ到着

空港からヘビーな荷物を自宅へ送り
着替えて、GREGORYの展示会(馬喰横山)へ直行!
今回使用したRufousのフィードバックを行った
使い込めば込むほどハイドレーションパックの機能に欲が出る
GREGORYとはずいぶん長いお付き合いになるが
これほどまでにユーザーの意見を聞き入れ、開発に生かしてくれるところは少ないであろう
GREGORYに関しては、僕が使用し、多くの意見を集め
トレイルランナーに必要なパックが出来上がっている
9月にはこのRufousは発売されるが
僕はもっともっと進化させていくつもりだ
まずはRufous!期待してください

展示会のあとは
マッサージに行き、12時帰宅

San Franciscoにて

日本へ帰る前日、サンフランシスコの友人宅へお世話になった

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サウサリートのボートハウス
彼女もウルトラランナーであり国際線のフライトアテンダント
カッコいいよね・・・
この間、初の100マイルレースを完走した
来年のWestern Statesにも参戦!!

昼過ぎに彼女の家に到着し、のんびり過ごす
その彼女の所属するランニングクラブの記録会があるというので応援に行った

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この日のメインは70歳台の1600m×4リレー
みんな元気で、何よりも走ることが大好きだ

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こちらにもペーサーが付き、ペースを引っ張っていた

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計る方も真剣だ

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この女性はその昔のオリンピック選手
マジに速いです73歳

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結果はこのタイム
さわやかな笑顔、スポーツは素晴らしいよね
僕はこの方たちのように走っていられるだろうか・・
頑張らないと!

Denverへ

アワードを終え一晩しっかり休んだ翌日、帰国すべくLeadvilleからDenverへ車で移動
フライトは明日の早朝、今日はデンバーまで行ければればよい
疲労困憊ということもあるのでのんびりと時々Hwyを降りて街で休憩をしながら帰った

Leadvilleを出て1時間もしないところにFriscoという街がある
ここでひと休憩いれた

ふらっとアウトドアショップが並ぶショッピングモールに車を止めて探索をした

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アウトドア用品のリサイクルショップ
(日本にも○○○K OFFのそれらしき店はるが・・)
品揃えはピカイチ!
ハードユーザーにはたまらない
ちょっとしたものでも、高価な新品を買うまでもない・・
なんてときには、こんなところで格安にてそろう
ここは特にバイク・スキー・スノーボード関係が充実していた

その後も睡魔と闘いながら
無事デンバーへ
空港近くのHotelで一泊

コロラドよまた来年!・・・
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なんか雲が低くて見事だよね・・・・

Awards

ゴールして帰宅後は、水風呂にしばらく浸かり、火照った体を冷やした
コロラドの深夜の水、強烈に冷たい・・
上がったあとはブルブル震えていた
これをやっておくと疲労感がまったく違う

その後ベッドで痛めた患部をアイシングしたまま、寝てしまっていた
数時間で目が覚めてしまい、再度フィニッシュラインへ向かい
ランナーのゴールを見守った
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僕は深夜の一番人が少ない時間にゴールしたが
夜が明けると沢山の人々がいた

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最後はペーサー、家族、友達、みんなでゴールに向かう
みんなで走ったんだ!!

その後また部屋に戻り、一眠り
AM11時に起きてレースのAwardへ向う

足元は皆、筋肉痛やマメのおかげでロボット状態・・
僕は水風呂が効いたか、それほどひどくない、普通にある歩けていた

今回も昨年と同じ優勝者
あのコースを16時間半で走ってしまうのは凄い

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完走章のバックル授与の後、大会主催者と・・
彼もしっかりと走った・・
僕の顔はイッちゃってるね

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彼はJoe Kulak
Gland Slamを歴代最速で走りきっている強ランナー
今回は僕と同様に胃をやられ、途中一緒に走り、一緒に嘔吐していた・・
何度も励まされた・・ありがとう

600人近くが参加して、200人の完走者とは
結構ハードなレースをしたのだと、この完走率をみてそう感じた
http://www.leadvilletrail100.com/finishersreport.ihtml?rid=60

幸いなことにレース前の悪天候は当日見事に晴れ渡り
夕方の嵐も、この日ばかりはお休みをしたようだ

Awardsの後は、家にてピザパーティー
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昨夜は何も食べれなかったが、ゆっくり食べこんだ

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お腹一杯になった後は、廊下で子供たちとテレビを見ながら爆睡・・・(友人撮影)


Gland Slam 残るはあと1戦・・
なんとかしてここまであっという間に3戦を走りきった・・
どのレースも僕はあらゆるものに走らせてもらった気がする

自然の中を走るトレイルランニングは草木・大地の生命を感じ
人という自分の存在をちっぽけなものにする・・

このレースでも僕は自然の美しい景色を魅せられた
僕は高所で辛い思いをさせられているのにも関わらず
トレイルに目をやると小さな草花が見事な花を咲かせていた
そんなところではくる日もくる日も雷雨にやられ
強風にあおられ、重い雪に踏み潰されているに違いない
それでもしっかりと大地に根を張り、短い夏の間、精一杯花を咲かせ
誰の、何のためでもなく、一生懸命生きている
彼らは動きたくても動くことはできず、根を下ろした場所で生涯を終える
しかし、彼らに特別な力があるのなら
僕のように彼らの姿を心の中に写して持ち帰ったところで
彼らは僕の目を通して、多くのものを見ているだろう

レース中、そんないろんなことを考えているあいだ
僕の体はレースの緊張感から解き放たれ、疲労を感じず
ホンのわずかな時間だが清々しい走りをしていた

レースとは関係なく自然へと意識が集中したとき
僕は何かに力をもらって走っていた気がする

この挑戦は、本当にいろんなことを僕に伝えてくれる
次のUtahでのレースはどんなものを僕に魅せてくれるのか楽しみだ・・・

レーススタート&フィニッシュ

AM4時にスタートしたレース

本当に多くのドラマがあった今回、体のトラブルがありながらもかろうじて完走!!
日付が変わった20日AM3時前


タイム22時間41分56秒 
総合18位(590人参加 211人完走)
http://www.leadvilletrail100.com/finishersreport.ihtml?rid=60


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AM4時過ぎ、帰宅して部屋の前にて

ハードなレースだった・・
トレイルランニングレース人生2番目に辛いものだった・・
人間の心と体の強さを知った・・
Leadvilleの自然は僕を受け入れてくれたのであろうか・・
今僕が笑顔でいられるのは、どんなことがあったにせよ
多くのものに受け入れられ、楽しませてもらったのであろう・・
温かいスタッフと多くのフレンドリーなクルーとペーサーJustinの協力のもと僕はゴールできた・・
僕はとても幸せだ・・

疲れきった体よ、戦った心よ
何もせず、何も考えず、もう休んでくれ・・
お疲れ様・・

レース内容は後ほど詳しく

レースブリーフィング

目覚めは深夜時差ぼけで起きてしまったのでAM8時と少し遅くなってしまった
30分ほどの散歩をして明日からのレースの準備に入った
そんな急には難しいのだがまだ高所に体が慣れていない気がした
瞬間的に早い動きをすると苦しいのだ

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レース中のドロップバックの中身
今回は雨と寒さを想定して防寒対策を十分にした
2足のシューズ、コンチとハードロックは最後までどのポイントに落としておくか迷った
最終的に100キロにコンチ、123キロにハードロック
GREGORY・RUFOUSはテスト最終版!9月中には発売予定

AM11時からレースブリーフィング
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メディカルチェックイン
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体重とメディスンチェックを終えると腕に巻かれる選手章

今回は約600人のランナーが参加
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レーススタッフ、ランナークルーも入ると小さな体育館は満杯だ

25回目を迎えるこのレース
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彼はそのうち今回を完走すれば24回目!という、信じられない・・・
2400マイル・・3840?・・凄まじい
しかし、参加し続け、ハードなレースなのにも関わらずすべてを完走してくる
100マイルレースの過酷さとレース中の様々な葛藤を考えると
彼のしてきたことの素晴らしさに涙が出てきそうになったのは僕だけであろうか・・

昨年、耐久レースで日本にやってきたチームバスクのメンバー
今期アドベンチャースポーツマガジンで僕と対談をしたPaulと再会
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彼はこのレースを過去2回も優勝しているのにも関わらず
今回は彼のお父さんが初めての100マイル参戦ということで、最後まで一緒に走るという

これなんだよ!レースだったり、トレイルランニングだったり、戦うだけ、記録だけが走ることではない・・

怪我をしてまで日本にきて走り、優勝してもおかしくはなかったはずなのにレース後間もない中
気持ちよく対談に応じ僕らの話を真剣に聞いてくれた彼の人柄を改めて認識した

アメリカ・トレイルランニングレースレジェンドに会う
Hansと奥さんのSusi
彼は先月のHard rockのレースで100回目の100マイルレースを完走した
年に20回もの100マイルを走ることもある彼はドイツ人
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キャンピングカーでアメリカ中のレースを旅してまわっている
2002年からいたるところで会い続けているのだがいまだにHIRO?COと僕を呼ぶ(笑)


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夜は自家製パスタをたらふく食す

食後はアロマでしばしリラックス
9時には就寝

いよいよ明日レーススタート

朝は快晴・・・しかし

AM7:30外の明るさに目覚める
メラトニン2錠を服用のおかげで時差ぼけは無く、熟睡ができている
今日は朝から大快晴
朝食前に軽いジョグにでかける
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見えている山々は4000m近い

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ジョグの途中、こんな珍客も現れた・・・日本で言う「狐」!?
ずいぶん綺麗な毛並みだった

滞在場所はすでに2900mほどあるので少しペースを上げて走ると息があがる
前回参加した際は、その前に4000mを越えるレースに出ていたのでそれほど高所と感じてなかったが
今回は体にこたえそうだ・・
こういったレースでの高地順応は高所に強いチームのメンバーからのアドバイスによると
1ヶ月前から現地で体を慣らすか、レースの寸前に現地へ乗り込み、そのままレースに出ろ!という
後のものは体の感覚が狂っているうちに走ってしまえってことらしい
今回はその方法で行くしかない
出発前に富士山周辺にいたが、高さはたかがしれてる
もう「やるしかない」って感じだ

午前は街を散歩した
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レースのバーナーが街の至るところに
「There are no shortcuts」の文字・・笑えるね

あるお店でパタゴニアの古着を発見
あまりの安さに購入してしまった
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95、94年製のフリースたちだ、2枚で○ドル・・破格
作られて10年以上が経ったがまた僕のもとで活躍してほしい・・・

昼食は大好きなメキシカンを食し、宿にて休憩
PM5:00からレースチェックインとカーボパーティ
会場へ向かう途中からまた大雨!!・・やれやれ
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明後日のレースではこの時間、ガンガン走っているはず、当日は降らないでもらいたい

今日はまだパスタを食べたい気分ではなかったので
チェックインを済ませ、友人たちと会話をかわし、さっさと会場を後にした

帰ると早速レースの作戦会議!?
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走行予想タイムと装備及びレースのシュミレーション
今回は雨と寒さとの戦いになりそうだ・・・

夕飯はピザを食べて就寝
外はまだえらい勢いで雨が降っている・・・


"The Race Across the Sky"

2007年挑戦中のGlandSlamhttp://www.run100s.com/gs.htm
この第3戦目、Leadville 100 Trailhttp://www.leadvilletrail100.com/merchant.ihtml?id=1427&step=2参戦の為
アメリカ・コロラド州・Leadvilleへやってきた。
前回までの2戦のリザルトはこちら
http://ws100.com/results07.htm
http://www.vermont100.com/html/2007_results.html

デンバーから車で約2時間半、2年ぶりの訪問である。
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今回はこんなスタイルで移動(デンバーにて)
patagoniaのウェアはこんな風にも着れる

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こんな車を借りてみました・・DODGE

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デンバーから1時間半もすればもうこんな景色(標高は2500m)
アメリカでHWYの運転はクルーズシステムのおかげでらくらく
日本の車に一般に普及したら交通事故続出であろう・・

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おいおい!!その後40分もしたら大雨そしてpassには雪が・・夏ですよ!

PM6時を過ぎたあたりで現地に到着
まだ雨は降っている
宿を探して宿泊、HOT TUB付きのMotel
夕飯は、ハンバーガーを食す
一人で入ったレストランでカウンターに座ったせいか
隣にいた酔っ払いに絡まれる・・・

その昔、横須賀NAVYで働いていた様子
突然、会話の途中に英語からスペイン語で話しかけてきた・・おっと
スペイン語は得意じゃないというと
「何でだ!(怒)」ってことになった・・さあどうする・・
学校は出たのか?何を学んだ?と少々苛立ち気味・・そうきたか・・
・・・確かに得意ではない僕も情けないが・・・
年配ウェイターが「もう帰りなよ」と彼に一言・・そうそう、もう帰ってくださいな・・
15分ほどのちぐはぐな会話の後
「悪かったね」と一言、レストランを出て行った
こういう出来事も一歩間違えればとても危険だが、一人で海外、しかも日本人などほとんどいない
街へ行くことが多く、日本から来たということで話が盛り上がることもあるのだが
気をつけなければいけないことである
しかし、よくあることなのだ・・・絡まれやすいのかな・・・

夕方から振り出した雨はやむ気配がなく、今日は走るのはやめた


OUTDOOR FITNESS=Trail Running

Trail Runner 石川弘樹のblogが
BEACH HAYAMA OUTDOOR FITNESS CLUBにてスタートします

トレイルランニングに関わる活動・レース及び日常生活での出来事、そして様々なメッセージを僕自身が楽しみながら皆さんにお伝えします。
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僕はトレイルランナー。山・森あらゆる自然の中に広がるトレイル(登山道や林道など)を走ることに魅せられ、プロアスリートとして世界中のトレイルをあるときはレースとしてあるときは旅の延長で走り回ることをライフワークとしている。そしてこのトレイルランニングの魅力を多くの人々に伝えるべく、セミナーやツーリングイベントを通して日本でのトレイルランニングの普及活動に力を注ぐ。

「走る」ということは人によっては辛いアクティビティのひとつに挙げられることが多いと思う。
まして「山」を「走る」なんてことになったらとんでもない!なんてことになるだろう。
走るのが「苦手、好きではない、大変」と思っていて動けずにいる皆さん、考え方を変えて欲しい。
実は僕も以前は走ることが好きとは言えなかった。というのも8歳から22歳まで体育会で鍛えられたサッカー時代は走ることは辛いことで辛いからこそそれを行えば、サッカーの鍛錬になると、言い方を変えれば無理して走っていたのだ。「やらなければ・・・」「走らされる・・辛いけどサッカーの為だ」と・・・・。
しかし、サッカー引退後、誰からも何からも強制を受けずに自由に走り始めるとどうだろう。サッカーのトレーニングでは同じところぐるぐる回ったり、タイムを気にしたり、心拍数をあげて追い込んで走ることで達成感を感じていたのが、住んでいる町をのんびり気の向くままに走り回り、いろんな発見があり、朝陽や夕日を眺めて美しさや清々しさを感じられることを体感し、今までの走ることへの認識が180度変わってしまった。
今日の皆さんはどうだろう?速く走らなければいけない強制はありますか?走り続けなければならない義務はありますか?
のんびりゆっくり走り出してみましょう、はじめから速く走る必要はありません。きつくなったらペースを下げ、それでも辛かったら歩きましょう。少しずつ、毎回違う場所を走れば街の探索散歩と変わりません。

そしてさらなるランニングの楽しみ方をお教えしよう!
僕はレースともなると160キロもの距離を走る。これはプロアスリートだからといって走らなければならない距離ではない。走りたいから参加するレースの距離だ。走る場所は98%が自然の中。山、川、湖、氷河、あらゆる人工物が存在しない環境を走るのだ。時には雨も雪も雹もある。
暑さ、寒さも当然のことだ。

なぜそんなことまでして走るのか?
僕にとってレースは自己表現の場であり、相手との駆け引き、肉体的精神的限界への挑戦ということは当然あるのだが。長い距離を走ることは「走る旅」のようなものなのだ。見知らぬ土地を訪れ、綺麗な空気と風を感じながら160キロもの距離を移動し、様々な自然の景色、人々との出会いがある、もちろん文化の交流やFOODも魅力的だ。

なんだか走ることが違うものに見えてきたでしょう!?
そう、これにはとても重要なものがある。それは走る場所が「自然」ということだ。美しい様々な景色と綺麗な空気、移り変わるロケーション、路面の変化、そして人も動物の一種としての人が持った動物的本能が自然へと誘うと僕は感じる。
自然の中で20?40時間と走れても街やトレーニングジムでは数時間も走れない。いくら走るのが好きでもランニングマシーンでは20分も走るのがやっと。僕は自然の中だから走れるのだ。
走ることはエクササイズとして代表的なひとつであるが、継続して楽しむ、様々なライフスタイルに生かす、そしてその人の感性や本能を目覚めさることがトレイルランニングで通じてできればと思う。

OUTDOOR FITNESSこれはまさしく僕らが必要としているエクササイズの環境である。
自然の中で遊び、学び、鍛えることと己のあらゆる可能性を発見してもらえることを
「BEACH HAYAMA」にて体感しよう!
僕も山と海の自然環境に惚れ込み、湘南に住みつきました。この環境を多くの方々に伝えていきます。
現在、アメリカ・コロラド州リードビル(Leadville標高2900m)に週末の100マイルレースの為に来ています。明日からは現地レポートします。お楽しみに!!