2008年09月 ARCHIVES

森での休日に、ホッ

前回のブログをアップしてから、
土、日、月、火、水、木、金、と、
この一週間は、ほんとうに「波乗り強化キャンペーン」というくらい、
毎日、毎日、修行のように波乗りをしました。

すね?ひざの小波にも諦めず、
胸?肩の波には心を躍らせ、
ボードを飛ばされるような強風にもめげず、
パドルが気持ちいい、面ツルの波にうっとりとしつつ・・・
とにかく、波を探して、葉山から辻堂までの海を、
いったり来たり。
自慢(?)の太腕も、さらにパンプアップ。
かなり、やばい感じです。

さて、とうとう、例のボート、
ドナルド・タカヤマ(ハワイアン・プロデザイン)のジョエル・チューダーモデル、
初乗りしました。
進水式の日取りを23日に決定。
波情報は、まったく期待できたものではなかったのですが、
信じる心は波を呼ぶ・・・というのか、
辻堂「スネ?ヒザ」を目指したものの、七里ガ浜を越えたところで、
いい感じで「モモ」サイズの波が割れていて、
海に浮かぶ人影も少なく、空は快晴。
迷わず、ここで入水しました。
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入水は、7時半。
途中、ビーチクリーンに参加するために岸に上がり、
それが終わってから、さらに11時まで。
波がすっかりなくなるまで、海に浮かんでいました。

春先から愛用している、同じくドナルド・タカヤマのノア・シマブクロモデルより
ほんの少し長い9.1ftで、幅もやや広め。エポキシボードの軽さに慣れていたので、
最初、パドルの力の伝わり方など、ちょっと重い気もしたのですが、
波に乗ってからのスピードが速い、ような気が。
ノアモデルとの決定的な違いは、スピードが出た瞬間に、ノーズがふわっと浮き上がる感じ。
なので、練習中のウォーキングが、すこーしだけ、やりやすいような・・・

とは、言っても、まだまだ、練習が必要。 やる気が起きるボードなのは確かです。

葉山に戻る途中、由比ガ浜にもダンパー気味ながら、ヒザ?モモくらいの波が。
おなじみのレストラン「シードレス」で波を見ながらランチをして、2ラウンド目に。
ここでは、14時半から、17時半まで波乗り。 ほんとうに、入りすぎ??
友人には、「サーフ・ジャンキー」と呼ばれてしまった・・・・
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葉山に戻るころには、日はすっかり西に沈み、
茜色の空に富士山のシルエットが。

***************
ウキウキと子供のように、波を楽しんだせいで、
エネルギーがまわりすぎてしまった一週間。

このままでは、弾けてしまいそう、と思っていたところ、
ちょうど、友人の誘いもあり、
週末は、クールダウンのために、軽井沢へ。

すっかり秋の深まった軽井沢で、
波を少し忘れて、のんびりと過ごしました。
美味しいものを食べ、お風呂に入って、本を読んで、
犬たちと遊び、ソファーでぼけーっとして。
なんともいえない、いい時間。

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静かに広がる森を歩くと、
体の中のエネルギーが鎮められるような、
心地よい感覚。

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BEACH葉山のスタッフで、産休中のマリアと犬たちと、朝夕、森を散歩しました。
さすがは、トレイルランで鍛えた体。
11月初めが予定日だというのに、しっかりとした足取りにびっくりしました。
とっても元気そう。順調の様子です。


ブラウニーの香りの中でワックス塗り

台風が近づき、昨夜からワクワクしていたのだけれど、
朝、気づいたら、今日は歯医者さんの予約が入っていて、
一歩出かけるとなったら、あれこれ、野暮用が浮上して・・・
海にいくのを断念。東京の町をあちこち、動きました。
(肋骨のあたりも、まだ少し痛むので、無理は禁物ですね)

先ほど、家に戻り、
ハワイで買ってきたブラウニーミックスを出してきて、
焼き始めました。
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葉山の家には、オーブンがないので、時間があっても焼けないし、
東京でこんなふうに家でゆっくり過ごすことも珍しく、
やっと、念願がかなったという感じです。
きちんと一から材料を揃えて作る「お菓子のエキスパート」から見ると邪道だけれど、
アメリカンライフ好きの私は、ブラウニーミックス愛好家です。
今回は、Organic専門店、「Down to Earth」で見つけたので、
少しは罪悪感が和らぎますが・・・・。
(案外、ジャンク好きです。清濁併せ呑むタイプ。)

いつも、ミックスで作ったブラウニーを差し上げて、褒められることが多く、
たいへん恐縮なので、種明かしです。

ティータイムには、イギリスで見つけた、ルイボスティベースのお茶がお気に入り。
ブラウニーとも好相性です。
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ルイボスティは、南アフリカ原産のミネラルたっぷり、カフェインフリーのお茶で、
とりわけ妊婦さんにおすすめだとか。これはチャイフレーバー。アールグレーなどもあります。

宝物が届きました

さて、この週末の波に期待を寄せ、
新しい宝物を、とうとう海に連れて行くことにしました。
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サイズは、9’1ft 。 劇画タッチのジョエル、あまり似ていない。

ドナルド・タカヤマのボードに憧れ、
ジョエル・チューダーのスタイルに憧れ、
私にとって、この上なく素敵なボードです。
このボードが届いて、一ヶ月近く経つのですが、
仕事のことなど、バタバタしていたので、
やっとクリアな気持ちで、使う覚悟ができました。
もちろん、usedですが、車もそうだけれど、新品じゃないほうが、
落ち着いて使える気がします。

ブラウニーが焼ける35分の間に、ゆっくりとワックスを塗りました。
(集中力が散漫で、途中であれこれほかのこともやっていたので・・・)

台風の影響で、明日の海は大荒れになるとか。
その余波で、形のいい波が残ることを祈って・・・・。

昨日、届いた
ドナルド・タカヤマ氏のDVD 「Moments――Every Picture Tells a Story」
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11歳からボードを作っていたドナルド氏の半生を仲間たちの語りで綴った展開、
プロサーファーとしても、人間としてもとてもリスペクトされていて、
やっぱり、素晴らしい。と感動。

サーフィンDVDを観ながら飲むお酒は・・・・
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鹿児島、大海酒造の「海」という芋焼酎。
軽くて爽やかな飲み口が、やみつきになりそう。
大きく入った「新美淡麗」という言葉の通り、
淡麗・・・という味を、はじめて教わったような気がします。

飲みすぎないように、注意しなくちゃ。

 

肋骨が痛いっ

久々に、波のある週末。
ワーイ、ワーイとはしゃぎすぎて、古傷が痛みはじめました。
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心と体の自己管理

ロングボードでの波乗りを本気で始めた3年前の秋の終わり、
来る日も来る日も、波のことばかり考えていて、
力の限りをパドルに使っていたのですが・・・・

ある日、
胸が苦しくて、椅子から立ち上がって、5メートルも歩くと、
息ができないという感じになってしまって、
とうとう病院に行くことに。

実は、その数日前から、海に入るとなんだか息ぐるしく、
沖までパドルアウトするだけで、
ものすごい勢いで、ゼーハーゼーハーとなっていたのですが。
当時、編集者の仕事もお休みしていて、単なるプータローで、
「ストレスフリー、時間もたっぷり、波乗り三昧、私ってほんとうに幸せ。(お金はないけどねっ)」
と余裕をかまして生きていたところだったので、
どうして体調が悪くなるのか、想像もつかない。

編集者として会社に勤めていたときは、
もっと体調が悪くても、仕事を休んだことなかったし、
今は遊んでるだけなのだから、大丈夫大丈夫・・・・と、過信していたのですが。

病院に着いて、熱を計ったら体温計は「39℃」を超えていて、
胸のレントゲンをとったら、左胸の肺が真っ白に写っていて、
その場で、車椅子に乗せられて、次の日から救急で入院。

え゛?、まじですか? たらっー(汗)
毎日の食事を選び、ヨガや太極拳に通い、
自分の体の変化には、かなり気をつかっていたのに、
熱があっても、気持ちが元気だから気づかず、
体が痛くても、筋肉痛だと思い込み。
ほんとに、自己管理がまったくできてなかったと反省。

病名は「胸膜炎」。
胸に3リットル以上の水が溜まっていたのでした。
それから数日は、背中から通した管から、
水を抜いていただくのが日課で。
1週間でおおかた抜けたときには、
体重が4キロも減っていて。
風が吹いても倒れそう。

入院は、ほぼ一ヶ月だったのですが。
原因不明で、検査のためというのが主な理由。
結局、見切り発車で治療を決めて、退院となり、
数週間後、その治療が間違っていないという
検査結果が出て、投薬治療が半年続いたのですが・・・・。完治。

この入院で学んだことは、
自分の体力的な限界に気づきましょう。
ということ。
人というのは、「気力」でかなりなところまで
もっていけてしまうのだな。と身をもって実感。

だって、入院の3日前まで、苦しくても波乗りしちゃっていたのだから。
確かに、そのとき、アバラ骨を押し上げるように胃のあたりのお腹が大きくなってきていて、
反対にウエスト周りは、妙にすっきりしていて。
痩せてるのに、体重が落ちないなぁ。なんて、不思議に思っていたような。

とほほ。です。

それ以来、体調の変化には、ちょっと敏感になりました。
というか、体の声をきちんと聞いてあげるように気をつけています。

この三連休は、待ちに待った波が鎌倉方面にまで届き、
久しぶりに波乗り三昧。もっと、もっと・・・と、ついつい欲張ってしまいがちだけれど、
「はい、このへんでやめときましょう」と。
3年前の病気のときに、ちょっとだけ残った左胸の肋骨の下のほうにできた癒着のあたりが、
サインを送ってきます。

とは、いっても、やりすぎてしまうのが、私の性質。
火曜日まで、4日連続で波を楽しんだせいか、今朝は、とっても肋骨が痛い。
ちょっと、やりすぎてしまったかなぁと反省。
週末までは、おとなしくして、次の波に備えようかと思います。

************
3年前の入院は、病気のほうは大事に至らなかったのですが、
一ヶ月という時間を、外の世界と隔離された状態で過ごす経験、
「病」と「気」のことを考える大切な機会になりました。
さまざまな病で、同じ病棟に滞在していた、さまざまな年代の方々との出会い。

東京タワーが隣に見える、高層建築の病棟は、
窓を開けることもできず、快適な空調のもとでは、
自然の風さえ感じることができない。

毎朝、起床の時間より早く目覚めてしまって、
しょうがないので、ベッドを抜け出して東京湾のほうまで見渡せる窓辺に行き、
朝日が昇るのをただただ拝むのが、唯一、自然を感じる瞬間でした。

なので、元気になってからは、
海にぷかぷかと浮かんで、沖を眺めながら、左に朝日が現れ、右に富士山が見える日は、
自然からの特別なギフトをもらえたような、超超しあわせな気分になります。
夏の間は、なかなか富士山が見える日も少ないけれど、
これから空気が澄んできて、ひんやりと寒くなったら、そんな特別な瞬間に出会えるでしょう。
楽しみだなぁ。

************

今週の畑から。
初めて、トマトの収穫がありました。
今年の夏は、暑くて、雨が少なく。実は小さいけれど、甘みがぎゅっと凝縮された美味しいトマト。
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**************
やまねこ食堂クロージング・パーティ

やまねこ食堂が閉店して、1週間を片付けをしつつボーっと過ごしてしまい。
すっかり遅くなってしまいましたが、写真をアップいたします。
当日いらしてくださった方、遠くから温かい心を送ってくださった方、
感謝の気持ちが、今あらためて、ふつふつと沸き起こってきます。

お陰さまで、たくさんの笑顔にあふれた、素敵な時間になりました。

BEACH葉山や、海で出会った方々、ブログを見てという方、
海辺の町から、「やまねこ食堂」を目指していたしていただき、
西麻布の真ん中なのに、
「海辺にある店?」と思われるほど、真っ黒に焼けたお客様に溢れた日もありました。

ありがとう、ありがとう、ありがとううううう。

いつか、また、お会いできる日まで・・・・「ごきげんよう」。

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ひんやりとした乾いた風に

秋ですね。

朝、目が覚めて、うっすらと開けた窓から流れてくる風が、
いくつも重ねられた、秋の記憶を呼び起こします。

運動会の日の、万国旗がはためく、高くて青い空。

昨日まで夏だったのに、と思いつつウエットを着ながら鼻先で感じた風。

夏休みが終わって、まだ陽射しは強くて、プールの授業もあるのに、
飛び込み台の上に立つと、心のどこかに隙間ができてしまったような感覚。

焼けた肌が、これ以上色を濃くすることはないということ。


心地よい充足感と、
時は過ぎてしまったという寂しさ。

今の私は、まさに秋の訪れとぴったり重なって、
静かにほうけています。

9月5日、やまねこ食堂、最後の営業を終え、
6日に、パーティを開きました。

一年を振り返ると、言葉にできないくらい、
たくさんの思いが、ぐるぐると巡ります。

パーティの写真をアップしようと思ったら、デジカメが見つからない。
きっと、車の中に置き忘れてしまったのかな。
くるくると回っていた歯車が、カタンと止まろうとして、微妙にかみ合いません。

こんな気分になるときは、誰にでもあるでしょう。
それぞれに、大切な日があって、大切な時間があって、
波が来ては返すように、それぞれが体験している。

夏の真っ盛りに、夢の島で開かれたサマーフェスで、
リリー・フランキーさんがステージで言った言葉。
その数日前まで、ひきこもり気味だったというリリーさん。
「鬱(ウツ)は、大人のたしなみですから」
という言葉に、笑いながらも、妙に共感できた。

私は、とくに鬱なわけではないのですが、
静かにひとりでいること、自分の内側に旅していく時間、
エネルギー全開ではなかったり、上げ上げでない状態。
そんなひとときを、今は大切にしたいような気がします。

やまねこ食堂に訪れてくださった方々、
影で支えてくれたともだち・・・・
私にとってはみんなが、HAWAIIでいう、「オハナ(家族)」です。
いただいた温かい心を、いつでもお返しできるよう、
これからの日々を歩んでいけたら、いいなぁ、と思います。

夫婦ヤモリの大冒険

*今回のブログ、爬虫類苦手な方は、パスしてください。

ほんとうに、毎週、毎週、ブログネタに困らないくらい、
自然の植物や動物は、面白いアクシデントを運んできます。

最近では、葉山の家の玄関で友人とおしゃべりしていると、
その横を、警戒心のまったくない、猫の大きさの猫ではない生き物が
ふんふん♪ と鼻歌でも歌うかのように、油断しきって通り過ぎる。
追いかけていって「誰?」と確かめると、
薄暗い木陰でそろりと振り返ったのは、子供のたぬきだったような・・・・
(とうもろこし荒らしの犯人、ここにきて、たぬき説が浮上中)

外来種のリスが、我がもの顔で、うちの屋根を走り回り、雨どいをかじり続けたり。

自然との共存とは、映画「猿の惑星」の世界かも。
奔放に生きる動物たちを相手にすると、人間こそがよそ者的な感じです。

そんな日々の中で、またしても事件が。

先週、土曜の早朝、葉山に向かう途中、
第三京浜に入るちょっと前のガスステーションに寄ったとき。
ついでだから、洗車をするかどうか迷いつつ、
ふと、車の上のキャリアに目をやると・・・・・

こんなことってあるのかしら・・・
というくらい、絵になるポジションで、ヤモリを発見。
天井のキャリアにつけたクッションに、つがいの2匹が。
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「これじゃあ、洗車できないよねぇ」と車に乗り込んだものの。
この二匹、この先の100キロ以上飛ばす葉山までの道を
しがみついて来られるのだろうか。
二匹を天井に乗せ、緊張しつつも、約40分の高速を飛ばす。

飛ばされないように、吸盤のついた指先をしかと開いている姿が、
あまりにも可愛らしい。

無事、葉山到着で、スーパースズキヤに寄ると。
あまりの恐怖にフリーズしてしまった様子の二匹。
「葉山に着いたよ、降ろしてあげようか?」と語りかけても、
硬直状態でそれどころはなさそう。

買い物を終えて車に戻ると、やっと我に返ったのか、
二匹は顔を突き合わせて、相談中。

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「ねぇ、あなた、なんだか、なじみ深い空気の匂いがするけれど」
「そうだね、そろそろ、降りても大丈夫かも知れないね」

そんな安心もつかの間、下山口の家まで、再度ドライブ。
より、緑の匂い濃い場所に到着して、15分ほどして見に行くと、
一匹が車のルーフの上を偵察して、歩き始めている。
結局、そこからもう少し海に近い友人の家までドライブして、
近くのつたの葉に夫婦2匹を載せて、逃がしてやりました。

しかし、この夫婦(めおと)ヤモリ、どこで車に乗り込んだのだろう?
可能性としては、
その1、一週間前、葉山に訪れたときの駐車場で、
その2、その後、平日に停めている麻布の駐車場で
その3、東京のマンションの機械式駐車場で

東京では、めったにヤモリに出会うことはなく、
葉山の家では、私たちより、ヤモリの数が多い・・・・
となると、やっぱり葉山??

空想は広がって・・・
ヤモリ二匹の旅ストーリーはどんどん展開してしまう。

『緑に囲まれた家の天井で出会い、夫婦になった二匹のヤモリが、
新しい家に選んだのが、畑の隣に停めてあった青い車のルーフ。
キャリアについたクッションの間を居心地のいい住まいだと思っていたら・・・・』

『一晩眠って、目覚めると、景色は一転して、暗い機械式駐車場の中。
降りるに降りることもできず、そうこうしていると、車はまたしても発車して、
昼間は西麻布の青空駐車場に。でも、そこで降りるにも、なんだか匂いが違う』

『戸惑いつつも、1週間が過ぎ、キャリア暮らしにもそろそろ慣れたかな、
と思いきや、ものすごいスピードに飛ばされそうになりながら、
またしても、海と緑の香りの混ざるこの土地へ』

ふたりで助け合い、励ましあった日々。
「あなたが、あそこに住もうって言ったから」なんて、喧嘩もあったかもしれない。

二匹のヤモリの一週間の心の動き、自分自身に置き換えたら・・・・・
映画になりそうな、ファンタスティックでスリルたっぷりの冒険。
想像するだけで、おもしろい。

しかし、どうして、あんなところにいたの?
ヤモリの気持ち、誰か、教えてください。

***************************

夏の海は、思い出の中へ

8月31日、海の家もこの週末でおしまい。
夏の暑さにバテて、今年はあまり海辺で過ごすこともなかったので、
最終日の夕方、名残を惜しんで一色海岸の仲間たちにお疲れ様を言いにいきました。

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日が西に傾き、雲のなかに隠れてしまったころ、
大浜と一色海岸をつなぐ、御用邸前の橋の近くで、
ブルームーンで働くスタッフの子供たちが、釣りをしていました。
一年前より、ずいぶん大きくなって、来年はもっと大きくなってるのかな。

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通り過ぎようとした海小屋マナでは、KAZZさんのライブが。

海から吹いてくる風を感じながら、
優しくて有機的な力のあるギターの音を体に浴びると、
「しあわせ」が体の中心でうずきます。
なんて、素敵な音色なんだろう。

http://www.kazz.vg/

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空の色、光の加減、打ち寄せる波と、引いていく波。
静かに静かに、夏が去っていく。

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ブルームーンも最終日の賑わい。

一色海岸に夏の間だけ灯る明りが、
来週からなくなってしまうと思うと寂しいけれど。

いつもの海が戻ってくると思うと、ちょっと嬉しい。
海は、これからが楽しい季節です。