ひんやりとした乾いた風に

秋ですね。

朝、目が覚めて、うっすらと開けた窓から流れてくる風が、
いくつも重ねられた、秋の記憶を呼び起こします。

運動会の日の、万国旗がはためく、高くて青い空。

昨日まで夏だったのに、と思いつつウエットを着ながら鼻先で感じた風。

夏休みが終わって、まだ陽射しは強くて、プールの授業もあるのに、
飛び込み台の上に立つと、心のどこかに隙間ができてしまったような感覚。

焼けた肌が、これ以上色を濃くすることはないということ。


心地よい充足感と、
時は過ぎてしまったという寂しさ。

今の私は、まさに秋の訪れとぴったり重なって、
静かにほうけています。

9月5日、やまねこ食堂、最後の営業を終え、
6日に、パーティを開きました。

一年を振り返ると、言葉にできないくらい、
たくさんの思いが、ぐるぐると巡ります。

パーティの写真をアップしようと思ったら、デジカメが見つからない。
きっと、車の中に置き忘れてしまったのかな。
くるくると回っていた歯車が、カタンと止まろうとして、微妙にかみ合いません。

こんな気分になるときは、誰にでもあるでしょう。
それぞれに、大切な日があって、大切な時間があって、
波が来ては返すように、それぞれが体験している。

夏の真っ盛りに、夢の島で開かれたサマーフェスで、
リリー・フランキーさんがステージで言った言葉。
その数日前まで、ひきこもり気味だったというリリーさん。
「鬱(ウツ)は、大人のたしなみですから」
という言葉に、笑いながらも、妙に共感できた。

私は、とくに鬱なわけではないのですが、
静かにひとりでいること、自分の内側に旅していく時間、
エネルギー全開ではなかったり、上げ上げでない状態。
そんなひとときを、今は大切にしたいような気がします。

やまねこ食堂に訪れてくださった方々、
影で支えてくれたともだち・・・・
私にとってはみんなが、HAWAIIでいう、「オハナ(家族)」です。
いただいた温かい心を、いつでもお返しできるよう、
これからの日々を歩んでいけたら、いいなぁ、と思います。

comments

arinkoさん
ありがとうございます。
この日曜日は、太極拳ですね。
お目にかかるのを楽しみにしています。

  • sae [TypeKey Profile Page]
  • 2008年09月12日 10:55

さえさん、お疲れ様でした!
暫くは静かな時を過ごしてくださいね。
また次に広がってく何かのために・・。

  • arinko [TypeKey Profile Page]
  • 2008年09月11日 08:56

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