2008年01月 ARCHIVES

南方系なるもの

もうちょっと寒さが続きますね。
こんな時は、ますます南への想いや憧れが高まるもんです。

週末に見つけた南方系です。

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神奈川県立近代美術館ですね。
BEACHへの道すがら、いつになく看板が気になりました。
合間をみて、鑑賞してきます。


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ルリカケス。
徳之島産の日本初のゴールドラム。
ストレートがうまいのですが、危険ですね。
強い方の一升瓶、注文しました(笑)

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大好きな作家、池澤夏樹による世界文学全集の2巻目。
これは邦訳初登場で、舞台のひとつには
これまた大好きなタヒチが登場。
主人公は、ゴーギャン、そして、ゴーギャンの祖母。
ゴーギャンはブルジョワの生活を捨てて、絵描きの夢をタヒチで実現しようとし、
その祖母は、マルクスよりも先だった社会主義者と、
面白くないはずのない題材。
で著者は、ペルーの作家という異種混血ぶりが、ますます南方的。
楽しみ、楽しみ。

大空と海にはさまれて

冷たい北よりの風が吹き付けてはいたけれど、日差しがいよいよ眩かった今日。
パドボーに初めて挑まれた方と一緒に海へ。

沖のリーフまで風に押されながら向かった後のこと。
ぐるりとボードを向き変え、山から吹き下ろす風を正面に受け、
岸に向かって懸命にパドル、パドル、パドル・・・
海岸では、三角形をしたビニールの凧を空高くに上げる子ども達が行き来している。
ようやく、海岸まではだいぶ近づいた時だった。

海面を糸をひくように走って向かってくるものがあった。
糸の上方には、ぐんっ、と舞い上がった凧。
走る糸は、キャッチしようと横へ移動した僕の脇をすりぬけ、今日はじめてパドルした
Sさんのボードのもとへ。
そして、全ての糸が放たれた状態の糸巻きを手に取り、
どこまでも突き上がろうとする凧を持って、漕いでみる。
子どもの時分に遊んだようなビニールの凧だけあって、ボードを引っ張るような強い力
こそなかった。
が、大空へと延びる糸の緊張を、ゆらぎと光に溢れた海面に浮かびながら、感じるのは
何ともいえず心地良いものだった。
一番最後に糸の切れた凧が遠い空に消えていくのを、追っかけたのはいつことだったか。

そのまま凧を持ったまま岸近くへと行くと、凧の持ち主とおぼしき子が嬉しそうに
やって来た。
思いがけず楽しませてもらったので「こちらこそ、ありがとう」

やっぱり海へ行けば何かしら爽快な気分になれるものなんだんな〜

Hawaiki Nui Va'a 2007

Tahitiがあるフランス領ポリネシアで毎年10月に行われる
アウトリガーカヌー(va'a)のレースが、Hawaiki Nui Va'a

3日間に渡って行われるこのレースを撮影したものをご覧下さい。
黄色のカヌーが、世界最強チームのShell Va'a

この映像は、レースの1日目と2日目のもの。

1日目は、フアヒネ島からライアテア島への44km。
80艇以上の6人乗りカヌーが、一斉にスタートを切ったのはラグーンの中。
波がブレイクする脇のパス(ラグーンと外海をつなぐ航路)を抜けて、
外洋へ抜けると、次第にうねりが大きくなってきます。
うねりに乗ってグングンと進むカヌーは、とてもとても気持ちがいいですよ。
船のエンジン音が変わってスピード感が伝わるはずです。

2日目は、ライアテア島からタハア島への26km。
この距離で、スプリントレースのようにガンガン漕いでいます。
ハワイの精鋭チームとShellの壮絶なバトル、凄いです!
ラグーン内のコースのために波は小さくとも、緑が萌えるような美しい島との
コントラストがたまりません。応援のボートは、500隻ともいわれ、まるで
スタジアムの中のような歓声でしたよ。

3日目は、タハア島からボラボラ島への58km。
この日の映像も追ってアップしますね。

参考に、島の位置関係をご覧下さい。
上空からの写真を見ただけでその美しさが伝わってきます。


大きな地図で見る

上の地図のひょうたん型の島が、同じリーフ(珊瑚礁)に囲まれた、
ライアテア島(下)とタハア島(上)です。
【大きな地図で見る】をクリックすると、より広範囲の地図をご覧いただけます。
ライアテア島の右側(東側)にあるのが、フアヒネ島。
そして、タハア島(上)の左上(北西)にあるのがボラボラ島です。

この大会に関連する記事が、Tarzanに掲載されています。
興味をもった方は是非ご覧になって下さいね。
石塚元太良さんの写真、最高ですよ。

カーチベーの吹く頃

骨の髄まで凍りつくような風にさらされながら、
パタゴニア鎌倉ストアにホーボー潤さんのスライドショーを観にいった。

世界の果てのような光景の中を、情熱的に、どんな苦難の中にも
ロマンを見て進む旅の数々。

昨年の秋には、鹿児島から台湾への600kmの海を、フェザークラフトに
サバニの帆で、ミーニシーと呼ばれる北の季節風をとらえて渡ろうとした。
昨年は結局、全ての行程を渡ることができなかったが、また挑む旅の続きに
早くも心を弾ませている。
久々にお会いした潤さんは、相変わらずパワフルそのものだった。

潤さんとの出会いは、知人を通じて紹介された
昨年の沖縄でのサバニレース。同じチームに参加したことだった。
僕らが乗せていただいたサバニは、杉で造られた「ニヌハ2」という美しい船で、
片側にアウトリガーがつけられていた。
この地域の伝統的な形でいえば、アウトリガーは不要なもの。
ただ、スピードに長け、安定性に欠く古式のサバニを自由に操ることは、
簡単なことではなく、慣れるまでのプロセスとしてアウトリガーは付けられた。

ニヌハでの挑戦は、レースの黎明期から始まり初代からニヌハ2と船も変えて、
一昨年が15位、昨年が5位と確実にレベルアップをした。
このレースが順位だけを競うものならば、さらなる順位アップを目指せばよかった。
このチームの中心であり、精神的支柱である沖縄カヤックセンターの仲村さんが、
ぶれることなく見つめているものがあった。
伝統的な形のサバニの操船術の復活。
いい変えれば、サバ二とつながる身体性を取り戻すこだった。

単にスピードを競うものであれば、ヨットの帆を使用し、
カーボン素材の船体にするのだろう。
沖縄から奄美にかけて長きに渡り、交通手段に、漁労に利用されてきた、
その列島や九州の材料によって建造されてきた、サバニという船の記憶。
そして、現在から未来にその地域に生きる人々の身体が、
サバニという形態に詰まった記憶と、つながることに目的はあった。

今週になって、アウトリガーカヌーをつけない古式サバニ「ニヌハ3」を利用しての
琉球サバニ塾
が開始されたとの連絡をチームの山崎さんからいただいた。
昨年は、何の準備もないままに参加させてもらったレースだったが、
今年はカーチベー(夏の南風)が吹き始めるよりも前にチームに合流して、
もっといい働きをしよう!と、冷たい風に吹き付けられながら思った夜だった。

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1ー2月アウトリガーカヌークラスへご参加される方へ

キーンと、骨の髄まで冷えるような日々が続いていますね〜
外気に比べて暖かかった水温ですが、じょじょに下がってきています。

これからの1ヶ月ちょっとが、一番寒い時。
3月になれば陽光も強まり、気温も上がってきますので、
無理をせずに、この季節を楽しんでいきましょう。

海のアクティビティーに参加される方は、身体が冷えないような備えをして下さい。

身体が冷えると筋肉は収縮してしまう為に動きが小さく、硬くなりがちです。
ケガや体調を崩さないに要するためにも、毎週末予定されているアウトリガーカヌーの
クラスに参加される方は、以下ご参考にしてください。

■体調について
ご参加にあたっては、体調に少しでも不安がある場合は必ずその旨を私まで、
お知らせ下さい。
また、プログラム途中でも、痛みがあったり調子が思わし
くない場合には、必ずその旨をお知らせ下さい。

■格好について
フルスーツ、ブーツ
それに頭や耳を冷やさないニット帽(フリース)は必携です。

ジャージ生地のものであれば、準備・片付け時には上からウインドブレーカーのような
ジャケットを着用することをオススメします。

グローブは、パドリング用グローブ(内側のみ、指と手のひらが露呈しているもの)を
オススメします。が、寒い方はサーフィン用のウエットグローブでもトライしてみるの
も一案です。漕ぐときの感覚や防寒性のバランスに応じて使用するといいかもしれません。

■プログラムの内容について
・カヌー組み立て(約40分)→漕ぐ時よりも温かな格好で参加してください
・準備体操(約10分)→この際にも体調確認を行います
・ウォーミングアップパドリング(約10分)
・プログラム(コンディションに応じて、70〜85分)
 →途中、具合が悪かったりした場合、必ず伝えてください
・片付け→身体を冷やさぬように温かな格好を!

寒空の中でも、参加される方のベストなバランスで、
アウトリガーカヌーを楽しんでいただけるように心がけていきますので、
ご協力よろしくお願いいたします。

アクティビティーは違っても

先日のイベント、寒い中にもかかわらず、
決して短くはない時間心を向けてくれた皆様、
本当にありがとうございました。
ゲストスピーカー、それに聞くお客様の間には、
何かいいつながりのようなものが生まれたんじゃないかな。
脇で見ていて、そう思ったものでした。

石川くん、マミ(河村)さん、内田さんのお話の聞いて気づいたことがあります。
アクティビティーそのもの種類、行う場所は違えど、
皆が大切にしているもの、素晴らしいと感じるものは変わらないんだな、と。

人との出会い、五感を通じて自然の力を感じ、未知なるものの発見と驚き、
美味しいものその土地にある人や風土の記憶。
時に、肉体的な辛苦、または様々なトラブルぶちあたり、失敗をしたとしても、
その先にある喜びや楽しみは、そうしたものを乗り越えてこそ一層味わい深いものに。

その人の性格や運動経験、またはタイミングかもしれないけど、
どんなスポーツやアクティビティーをチョイスするかは様々。
素直にやりたいと思えたものを、臆せずにトライしてみて、
実際にやってどう自分なりに変化や成長があったかが、一番大切なこと。

それは、
ビデオに観たようなチューブライディングではなくても、
波うち際でスープ(白波)に押されてかかえたサーフボードが
滑り出したときの快感かもしれない。
海や山、季節のことが身近になることかもしれない。
薬が要らなくなったり、肩こりがなくなることかもしれない。
肩書きや年齢に関係のない、友人ができたことかもしれない。
などなど、それは人それぞれで正解のないこと。

だけれで、そんなようなことに一番の価値を置いて、
お互いに認めあったり、理解できたるできるようなところで、
ここはあるようにと思っております。

草分けに輝く個性

MTBライダーの草分けである檀琢磨さん。
現在は長野県の蓼科近くに遊び心満載の居を構え、
冬の時期はここ最近ハワイで過ごしているという。
山を走り、タウンからノースを自転車で往復、海ではサーフィン、
その日その時に自分自身が一番楽しめることをチョイスしてトレーニングに
充てているという。
この冬の時期をトレーニングのために海外で過ごすのは、
MTBのワールドシリーズを回っていた時から変わらずのことだというが、
以前は南アフリカをあえて過ごしていた時期もあった。
おちおちトレーニングなんかに集中できるのだろうか?
指折りつきの治安の悪い土地でのことだ。

厳しいレースに向き合うストレスを乗り越えるために、あえて
厳しい自然、厳しい社会を選んだという。

わざと自転車をめがけて突進してくる車、
木をなぎ倒した象、ものをなげつけるヒヒなどなど。
容赦なく襲いかかってくる様々な難関。

そのことを懐かしそうに悠然と話してくれているところに、
内田正洋さんも来てくれた。

そこで話しは、今年は中止の発表がされたばかりのパリ〜ダカールラリーの
話しへとおよぶ。そう、内田さんは20年以上も前のこのレースの黎明期に
いち早く日本から参戦していた。

レースの戦いととも、厳しい砂漠という
環境の中で内戦地をかけ抜け、ゲリラに襲われ、
砂だらけになり、時に血を流す。
内田さんは、日本人のパリダカの草分けだが、
もちろん、シーカヤッカーの草分けでもある。

まだ誰も経験していないことを、命をかけて挑むこと、
そんなことに時間を費やしてきただけにしかない野太い個性をもった人間。

本当の個性って、何かをがむしゃらに、命がけでやってきた時に、
はじめて現れてくるその人の持ち味なんだろうな。
まったくスタイルの異なる2人と話しをして、そう思った。

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佐藤傳次郎さんより

ハワイはカウアイ島に在住し、海を見続け、波と対話してきた
フォトグラファー佐藤傳次郎さんからフィルムショーの案内をいただきました。
湘南ではいぶし銀のオヤジサーファーによるロックバンド、テストライダース
とのセッションも予定されているそうです、これは凄い盛り上がりになるでしょう!

2月9日(土) 西麻布 bar lounge73 tel:03-3406-8673
21:00 open 2500円

2月11日(月) 下北沢 Free Factory
open未定 2500円

2月12日(火) 鎌倉 スタジオカケイ 
詳細未定

2月14日(木)下田 SPICE DOG  tel: 0558-23-2845
19:00 open 2500円

2月15日(金) 静岡富士 cafe wookies mail: info@cafe-wookies.com
詳細未定

2月16日(土) 御前崎 Grand Hotel tel:0548-63-1173
open未定 2500円

2月17日(日) 片瀬江ノ島 OLIOLI  
詳細未定

1月14日(祝)出演ミュージシャン決定!!

1週間後の新年イベントでパフォーマンスを披露してくれるミュージシャンが
決定しました。2人とも表現力豊かに、当日の会場で盛り上げてくれますので、
ご期待下さい!!

Yukalicious  

Gensblue

プロフィール等は、以下概要をご覧下さい!

■■■BEACH HAYAMA NEW YEAR FES.■■■

日時 2008年1月14日(月曜日/祝)11:30〜16:00
会場 BEACH HAYAMA
入場料 1,500円(BEACH会員)、2,000円(一般ビジター)
   ※ランチ(豚汁、すいとん)付き
   ※カーボンオフセット込み(イベントで排出するCo2を植林でオフセット)

協力 カーボンフリーコンサルティング株式会社
    patagonia

■outdoor fitnessスライド&トーク

・トレイルランニング 石川弘樹
 profile:プロトレイルランナー。国内、海外のビッグレースで素晴らしい戦績を刻み、
 走りながら自然とのかかわりる豊かさを伝える。patagoniaアンバサダー。鎌倉在住。

・サーフィン 河村正美
 profile:JPSAグランドチャンピオン獲得実績もあり、DVD「Happy Longoarding」等、 
 様々なサーフメディアでも活躍。鵠沼をホームに、多くの若手から慕われ兄貴的存在。
 aquariousサーフボードシェーパー。鵠沼海岸在住。

・シーカヤック 内田正洋 
 profile:海洋ジャーナリスト。パリ=ダカールラリー初期に参戦。その後、
 日本のシーカヤックの普及に貢献。今年のホクレア号の日本航海の功労者。
 著作は「祝星ホクレア号がやってきた」等。秋谷在住。

・アウトリガーカヌー 永井巧(BEACHディレクター、アウトリガー担当)

■special music live

Yukalicious  
 profile:葉山に生まれ、幼い頃から音楽に囲まれて育つ。ロサンゼルスへ留学時代に音楽活動を開始。2004年、TOWA TEIの4枚目のアルバムの1曲目”MILKYWAY”のボーカルを担当、ピアノは坂本龍一教授だった。SHONAN BEACH FMではGOOD ENERGY by YUKALICIOUS のコーナーをもつ。また、青森六ヶ所など未来への環境への警鐘をならすWAVENENTのメンバーでもある。 

・Gensblue
 profile:クラシックギターを奥田博正氏に師事し、舞台音楽等の作曲演奏などを手掛ける。現在は、ウクレレサークルmahana kaula 主催し、The Humpback Whale (ウクレレユニット)、Angelot De Manouche(ジプシースウィングジャズユニット)で活動。2008年度 第四回The Ukulele Contest にて審査員特別賞を受賞し、グラミー賞アーティストDaniel Ho から絶賛される。CD 「ALL THAT UKULELE X'MAS」

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