日曜日、アウトドアフィットネスクラブBEACHの
クラブハウスでのクリスマスパーティは、
大盛況でした。
お天気に恵まれ、たっくさんの方々が、テラスに集い、
楽しい気分が盛り上がっていました。
が、なんだかバタバタしてしまって、
撮った写真が、最後に出てきたカップケーキだけ。
でも、とにかく、
9月に始まって、12月にこんなふうに、みなさんと楽しい時間をシェアできたことが、
とっても嬉しくって、感慨深い一日になりました。
メンバーの皆さん、スタッフの方々、ありがとうございました。
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そんな幸せな時間に、つかの間浸りつつも、
現実は「師走」そのもの。
相変わらず、都内で走り続けています。
今日、火曜日は、料理人、春ちゃんと一緒に、築地に仕入れに行きました。
実は、私の父が料理人だったので、
子供のころから魚河岸はちょくちょく連れていってもらったことがあり、
活気のある市場が大好きです。(しかも下町っ子なので、祭り好き)
さらに余談ですが、つい今年の初めまで、旅の編集者として世界のさまざまな土地で、
町や店やホテルなど、歩いて取材して記事を書く仕事をしていたのですが、
どの土地にいっても、まず市場が気になる。その土地の人々の暮らしがそこに集約された市場で、
ワクワクした気分を味わえるのが、旅の楽しみのひとつだったのです。
築地市場の場内は、
(市場は専門の人が魚を買う場内と一般の人が買い物ができる場外とに分かれれいます)
慣れている人でも、行き交う運搬用の車に轢かれてしまいそうなくらい、めまぐるしい世界です。
いざ、魚を買いに。
新鮮でおいしい魚を探して、料理人春ちゃんの目がきらりと光ります。
場内には、魚だけでなく、野菜の市場も。手にとっているのは、わさびの葉。
ひさびさに、場内と場外を巡りましたが、驚いたのは、30年前と、
その景色がほとんど変わらないこと。
昔、朝ごはんを食べたカレー屋さんもまだあるし、
トーストを出す、レトロなコーヒーショップもある。
場外は、一般の買い物もできるプチアメ横みたい。
でも、古くからある店の趣きを見て歩くだけでも、ほんとうに楽しい。
鰹節のお店。量り売りしてくれる。
さまざまな豆を売る乾物屋さんも、不思議と懐かしい香りが漂う。
朝のいっときでしたが、活気みなぎる場内を歩いて、
その建物の古めかしさや石畳の感じ、
世界のどの国にも負けない、雰囲気のあるこの市場に、
なんともいえない、誇りのようなものを感じました。
築地の市場がどこかに移るかもしれない。
ここで、働く人にとっては、確かに不便なことも多いのかもしれません。
だから、私のような人が勝手なことは決して言えない。
でも、日本で残り少なくなった、古きよきものを目の当たりにして、
「どうしたらいいのだろう」「こんなに趣きのある場所がまだあったなんて」
心の中で、ざわざわが広がります。
今から、10年以上前、代官山の同潤会アパートの界隈を歩きながら感じたこと。
数年前、表参道を歩きながら感じたこと。
なくなってみて初めて、その価値が重く感じられる。
自然の形が変わっていくことにも、同じような思いを感じることがあります。
葉山界隈の砂浜が変わっていくという話が持ち上がっているとか。
そこに暮らす人にとって、新しいものが必要な場合ももちろんあります。
だから、「残念だったね」で終わらせなければならないこともあります。
でも、自然がなくなることに関しては「残念だった」だけでは、済まされない。
「古きよき」は、「変わらないよさ」という本質があってこそ。
自然は、人間の手で変わってはならないもの、それこそが「よさ」である
という本質を見失わない心を大切にしたいです。
町並みが変わってしまうこと。それはやむを得ないことかもしれません。
でも、あきらめないでひとりひとりが「変わらないのが常識なんだ」という意識をもつことが、
日本の美しさ、懐かしさを保つ底力になるのかもしれません。
さて、明日も仕事がんばります。
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