2008.01.24
富士山を眺め暮らしてきた85歳
先々週の週末、下山口の小さな山の中腹に借りている家の
そのまた上に住んでいる85歳の大家さんが訪ねてきて、
「畳が古くなってきたから、来週中に換えますから」と。
富士山を遠くに望む、この山のこっち斜面の土地の地主である大家さん、
この家の隣から、広がる畑での仕事と
貸している数件の家のまわりの木々の手入れなど、
いつお会いしても、85歳とは思えないくらい元気に忙しそう。
「このへんは、みーんな、田んぼだったんだよ。
けど、政府が米を作るなっていうから、なくなっちゃったけどね。
今は外国から米入れてるっていうんだから、まいっちゃうよなぁ」
その目には、変わり続けたこの付近の風景が鮮やかに蘇っているようです。
風景は変わっても、大家さんの暮らしは、大きくは変わっていない。
いちにち、いちにちを、丁寧に、きちんと重ね続けている。
この土地は水が豊かなので、大家さんは今も生活のほとんどは、
その湧き水を使うといいます。お風呂も薪をたいて入っているのだとか。
家の窓からは、遠くに江ノ島が見えます。
富士山まできれいに見えるようにという大家さんのはからいで、
窓の外に並ぶ防風松は、上のほうが切られてる。
昔気質、というのだろう。
貸している家に住む人たちへの心遣いも、
まっとうであり、あたたかくて、ほんとうにありがたいです。
築40年以上という家は、こうして温かい心で手入れされているから、
古いのだけれど居心地がとってもいいです。
古い家に手を入れて素敵に住むのもいいけれど、
大家さんの見守ってきた家のまま、どこか懐かしい古めかしさを楽しんでいます。
窓の外に緑、まさにツリーハウス感覚。
リスが家の雨どいをかじるので、鳴き声を真似て威嚇します。
ほかの柱には、こんな文字。大家さんに意味を聞くのを忘れてしまった。
どなたか、この言葉の意味、知っていますか?
畳をはがした居間。
職人の方が、手際よく運びこみ、床にはめていきます。
畳がきれいになって、作業終了。
ありがとうございました。
BEACHスタッフのマリアが、「ドリフターズの家」と呼ぶ我が家。
確かに、昭和の香りがプンプンして、不思議な感覚になる場所です。
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「立春大吉」にちなんで。
「やまねこ食堂」からお知らせがあります。
2月4日立春の早朝、絞りたての日本酒を栃木県の蔵元に入手しにいきます。
旧暦では、一年のはじまりにあたる立春、新しい春の幸福を祈願して、
神社のお祓いをうけて、やまねこ食堂に持ち帰ってきます。
その様子も、またリポートしますね。
詳しい内容は、「やまねこNEWS」で・・・
ホームページがバージョンアップしましたので、
お時間のあるときに見てください。
http://yamane-ko.com
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