平日の葉山ライフ

一ヶ月ぶりに葉山にやってきました。
まだまだ夏の終わりという感じだった9月末に比べると、
このひと月の変化は激しい。
お日様が当たっていると、まだまだあったかいけれど、
夕暮れ時には、(ビーサンはまだOK? NG?)と考えてしまう。

その分、空気が澄んでいて、景色が美しい。
富士山が見える日がこれからはぐんと多くなるでしょう。

今週は、平日を葉山で過ごしています。
月曜、水曜と、思いのほか波がありました。七里ガ浜と鵠沼で入水。
新月の影響で、潮周りは大潮。 干潮が9時から10時半ころだったので、それに合わせて波乗りに。
朝いちは、BEACH葉山のクラブハウスの前の道を抜けて、海岸の散歩に。
6時半すぎの海岸は、砂がひんやりと冷たく、冬がすぐそこまで来ている感じ。
hayama%20%E5%B9%B3%E6%97%A5%20001.jpg
夜明けの青い空、東のほうがピンクに染まっています。

hayama%20%E5%B9%B3%E6%97%A5%20002.jpg
眠りから覚める前のアウトリガーカヌー。

hayama%20%E5%B9%B3%E6%97%A5%20003.jpg
西向きの海岸は、お日様の光が届くまで、日の出からしばらくかかります。
今か今かと、振り向き、振り向きしながら青い芝生の岬まで歩いて行った所で、
「ご来光」
ありがたや、ありがたや・・・・と、手を合わせたくなるくらい、
一日の始まりを祓い清めてくれる光。気持ちいいですねぇ。

***************
岬の上にプラスティックの浅めの漬物樽がポツンと置いてあるのを発見。
中には海水がはってあり、メロンくらいの大きさの石とそこにへばりつく貝たち。
「誰かが置いたのかな? ここで飼っているのかな?」
貝たちの行く末を考えると、海に戻してあげたいけれど、
誰かが、観察しているなら、勝手に動かすのもなぁ。と思いそのままに。

次の日、5メートルほど、樽が移動していて、
その次の日、その場所に。
そして、今日。その場所にあった樽を覗いたら、水が澱んでいる。
貝たちも行き場を失ったようすで、プラスティックのへりに移動している。

とっても勝手ながら、やっぱり、樽の中の石と貝たちを海に戻してしまいました。
樽は、今日がちょうど燃えないごみの日だったので・・・・。

もしかして、近所の子供が観察していたりしたら申し訳ない。
でも、海の生きものを囲いのあるところに置いておくなら、もう少し手をかけてあげないとね。
人が新鮮な空気を必要なように、新鮮な海水の循環がきっと必要なのでは・・・。

小さなころに、蛙やカタツムリを家で飼っていて、死なせてしまったことがあり、
なかなか生きものを飼うということができません。お世話する自信がないというか。

そう、「やまねこ食堂」で作っていたぬか床をもらってきて、
そのお世話が、大きな挑戦という感じです。酵母と乳酸菌のお世話をすることから。

*****************

さて、話はヨガに。 火曜、水曜と、続けてヨガクラスに潜入。
http://www.beach-hayama.com/fitness/program.htm
火曜日は、アヌサラYOGA
山本先生とも初めてお目にかかりました。

真っ青な空の下、秋の陽射しを受けながらのヨガ。
今日は、「股関節」がテーマ。
波乗りの前後のストレッチを怠りがちで、たまに腰痛もでてくるのですが、
そんなとき、股関節とハムストリング(腿の後ろにある筋肉)が、かなり重要な気がして・・・・
きゅうっと詰まっていたところに、余裕ができたような、ストレッチできたような、
すっきりとした気分で、波乗りの準備完了です。

今が最高の季節です。
あと一月すると、寒くなってしまうのでしょうか。

水曜日は、菅原先生のリラックスYOGA
サーファーでもある、あいこさんとは、先日も海で遭遇。

このクラスは「リラックス」がテーマなので、写真を撮るのは遠慮しました。
西に傾き始めた日の光が差し込むクラブハウスのスタジオで、
ゆっくり、じっくり、体を伸ばし、心を安らかにほぐしていきます。
午前中、おなかいっぱい波乗りをしてきたので、
COOL DOWNに最適。
最後に上向きに寝て呼吸を整え、リラックスのポーズ。
ラベンダーの香りとともに、先生の両手が両肩に。
おおらかな力強さで押さえられて、肩の力がすっと抜けていきました。

外でのYOGAは、大地の気を循環させてリフレッシュできる感じ。
屋内でのYOGAは、自分の内側に集中して、インナートリップできる感じ。
どちらがいい、とは言いがたい、どちらも、なんともいえない魅力があります。

ポーズの指導はもちろん、
おふたりの言葉の選び方、進め方に、いたく感心してしまいました。
すっと頭に入ってきて、とても素直に従うことができて、体に意識を向けることができる。

「ナマステ」(合掌)

****************
火曜日の午後は、横浜に。
実は、おととし、2006年の夏に、一色海岸の海の家「海小屋マナ」で、
あるアーティストに、似顔絵を描いてもらったのですが、
彼が横浜にあるZAIM CAFEのANNEXで、展覧会をやるということで、
訪ねてみることに。

北海道出身の似顔絵作家、黒田晃弘さんは、
自作の木炭を使って、描きます。
人の内面までを見通してるかのような眼で人物をとらえ、
白い紙から顔が浮き出してくるかのように絵が描かれていきます。

今回、お願いする予定ではなかったのですが、
お会いしたら、やっぱり・・・と無理を言って、描いていただきました。

写真とは違って、アーティストの視点を通しての自分というのが見えて、
とても興味深いです。
2年前のふたりとは、まったく違う絵が描かれました。

黒田さんは、2005年の横浜トリエンナーレ出品作家で、これまで2000人以上の
似顔絵を描いてきたそうです。バングラディッシュを旅して描いたり。
また、札幌で、これから1800人の似顔絵を描くプロジェクトを計画中。
自らの挑戦で、北海道のアート界にメッセージを送りたいのだとか。
視覚障害者に、手で感じながら描くことを伝えたり、
病と闘う人やその家族のために、似顔絵を描く活動をしたり・・・・
一歩一歩、一枚一枚、確実に前向きに生きているところや、
独特のセンスで、人を感じ取る力に、とても惹かれます。

黒田さんのブログ、2008年はアップされていないようですが・・・
http://www.jackuro.com/

何か区切りのある年に、黒田さんに似顔絵を描いてもらって、
年を重ねていくにつれ、人生の記録として残していけたら面白いかも。
2年前の海辺での出会いを大切にしたいと思います。