i got a calling from Mt.Fuji......
富士山。。。。
雄大なその姿を見ると、ついつい手を合わせて拝んでしまうくらい
富士山には惹かれる何かがあります。
なので、富士山は然るべきcallingを受けたら登ることにしよう、と以前から
心に決めていました。
で、来たのですね、callingが!
それもすんなりと!
こういうことって、すんなりまとまった時がGO!の時です。
というわけで、先週末ワタシは人生初の富士山登山へ行ってきました!!
土曜日朝4時。須走口のトレイルヘッド(っと、、、トレランじゃなかった!)・・・登山口。
張り切ったこの足もとのスパッツ! 真っ赤です!
スパッツないと富士山登山下山はキツイと聞いて、急遽買い求めたもの。
それ以外は全てトレイルランニングギアでまかなえました。
全員集合!
結構富士山アタック経験者が多くてびっくり。
ご来光です!! 一応!! 6合目手前でした。
須走口は初心者向けらしく、山小屋も目の先に確認できる安心感があります。
といっても、確認できるだけで、ジグザグに登って行くのでいつまで経っても着かない感は
ヒシヒシと感じるのですが・・・。
そして、6合目といっても「新」6合目、「本」6合目、、、など2種類あったりして
別の登山ルートなど「元祖」7合目、とかあったりして、まるでよくある老舗と本舗の
ネーミング争いみたいな笑えるシチュエーションは、空気薄くなっていってるんだからさ、
いまさらここで「新」も「本」ももーどっちでもいいでしょー、、、てな気分にさせられます。。。
で、「新」6合目。初めて出会う富士山の山小屋です。
大勢の人たちが休憩を取ったり、ただ座ってぼーっとしていたり(もう高山病!?)。
私達は「血糖値を下げちゃダメだよねー」とオヤツタイム。
しかし初めての山小屋、、、、臭い。
山小屋を守るためのスタッフのご尽力には感謝ですが、職場としてはたいそうなもの
ですね。。。 頑張ってくれー。
ちなみに山小屋トイレは全て有料で、ほとんど200円です。
7合目! だんだん空気が薄くなってきたのがわかりました。
進む度にハッハッと呼吸が速くなります。
早朝スタートと寒さと疲れ、眠くもなります。
どこでも寝られるのは大事ですね。
ほんの5分でも寝たら一気に頭がシャッキリなったそうで。。。。
景色はどんどんと殺風景なものとなり、植物がまばらになってきました。
それと比例して、ワタシの格好はどんどんと肉布団となっていき、、、。
この時点で半袖1枚、長袖3枚着ています。
気温はだいたい5度は切っていたでしょうか。
止まるとゾクゾク寒さを感じます。
でも、中には普通にジーンズ、ダウンジャケット、スニーカーの人もいたりして笑えます。
遠くに見えるのは8合目!!!
時折雨が降ってきて一気に体の熱を奪って行きます。
髪の毛を結んでいたので首が開いており、そこから入ってきた冷気が手先の
温かみを奪ってしまい、軍手をしている手首あたりまで感覚がマヒしてしまいました。
教訓です。 頂上に近づくにつれて気温が下がるので外気に触れる皮膚は
できるだけ少ないほうがいいですね。
吹きつける突風で私(でさえ!)飛ばされそうになります。さえぎるものがいっさい
ないので、風は横からドカンと吹くのです。
しかしおかしいなぁ、、、HTRCの晴れ女晴れ男ぞろいのパーティーだったのに。。。
雨男さんは葉山のキャンバス地の山に置いてきたはずなのにな・・・。
こんな山道が続きます。
前から吹きつける雨交じりの強風と、薄くなってきた空気と疲れで足元が
おぼつかなくなり、一歩出すのもゆっくりになってきます。
なかなか下界では体験できない感覚です。
山小屋が近づくと必ず手前に鳥居があります。
富士山自体が巨大な神社なのかもしれませんね。 色んなルートは頂上の本殿に
参る参道のようなものなのでしょうか??
富士山が日本人の信仰心を揺さぶる理由が分かるような気がします。
8合目到着!!
寒いし、眠いし。。。。
この時の気持ちは、頂上に着いたらお鉢巡りをして、とっとと下山して温泉&ビアー
でした。 なにしろ体感温度は0度に近かったから。
なにやら要塞のように遠くに待ち構えるのは9合目。
あそこまで行きたい!!! そして頂上目指したい!!
ヘロヘロなのですが、気持ちはなんとか前向きでした。
まるでアメリカのスーパーマーケットで売ってるジェリービーンズみたいな
色彩のウェアが黙々と列を成して9合目へ向かいます。
因みに手前の短パン男性は外国人。。。 寒そうでした、、、お気の毒。
(時々こういう外国人っていますよねーーーー笑)
ではワレワレもこの列に入りますかね、、、と歩き出したところで、先に行っていた
仲間が降りてきました。
もう頂上まで行ってきたのかと思いきや、、、9合目の山小屋で嵐が1、2時間後に
来る予報で、宿泊するのでないのなら下山も困難になるから早く降りたほうがいい、と
言われたとのこと。
ハイィィッと、180度向きを変えた私。
トットと降りましょう、危ないです。
砂走り、第一歩!!!
登りのスローペースと違い、、、、、軽やかです。 飛んでます。
今回唯一の購入ギア、3800円のスパッツがうなります!
ジャリも砂も入ってこない! 快適!!
しかし年間登山客数20万人の富士山。
色んな登山口があるものの、毎年この大人数が山肌の砂をズサーーーーーズサーーーーーと
削りながら下山していたら、いつか富士山のシェイプって変わっちゃったりしないので
しょうかね???
砂走りを降りていくたびに、どんどん手先の感覚が戻ってきて体温も上昇。
まるで玉ねぎの皮を1枚1枚むくかのように、上に着ているものを脱いでリュックの
中に放り込む。
冬は山へ入ってしまう彼女は、まるでスキーをしているかのようになめらかに
降りてきます。
そしてこちらは、まるで波乗りを楽しむかのように軽やかに降りてきます。
(スライディングで転んでましたが!!笑)
小一時間ほどの砂走りを楽しんで、本当に登りの苦労はどこぞへ行ったんだ、と
いう感じですが、あっという間に5合目に戻ってきました。
5合目では、下山者になんと暖かいお茶のサービス!
きのこ茶、、、、いいダシが出ています。
というわけで、こちらの期待と感動さえも自然のパワーが溢れている富士山には
知ったこっちゃない、、、とばかりに跳ね返されてしまい、山頂に到達することは
できませんでした。
だからこそ、このそっけない富士山には来年もまたチャレンジする予定です。
(t)
- 2008.08.27
comments
たんちゃん
富士登山リポート、面白かったです。
簡単に成功しないことが、意外に幸運だったりも
しますよね。お疲れさまでした。